審判のレベル低下深刻 NPB開発中「教材アプリ」完成いつ?

 今季からプロ野球で導入された「リクエスト制度」。審判のジャッジに対して監督がリプレー検証を要求できる。
24日の日本ハム対オリックス戦では、福良監督が牽制と併殺を巡ってリプレー検証を要求。2回とも判定が覆った。

 目に余るのが審判のレベル低下だ。ここまで49回のリクエストが行使され、判定が覆った「成功」が20回、覆らなかった「失敗」が29回。40%以上の判定が覆っている。

 例えば、ロッテの井口監督は10回中5回が成功。覆った5回すべてがセーフかアウトかのジャッジだった。
実際、判定が変わったものの多くがアウトセーフ。覆るたびに審判は「無能」の烙印を押されることになる。

 2010年から本塁打限定でビデオ判定が導入されると、16年には本塁クロスプレーのコリジョンルールが追加され、
昨季からは併殺崩しのスライディングも検証の対象に。そのたびに審判の誤審が露呈するようになった。

 そこで、NPBは3年前から審判用の「教材」開発に着手。判定と実際の映像を見比べ、フィードバックできる専用アプリを開発している。
NPBに問い合わせると、「数年前から審判の技術向上のため、研究と開発を続けている最中です。まだ完成には至っていません」と明かした。

 はたして、誤審の減少につながる日は来るのか。

日刊ゲンダイDIGITAL 2018年4月25日
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