タレントのビートたけし(71)がTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」(土曜・後10時)に出演し、
この日お別れ会「さらば!ゴンタクレ」が行われた俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名・大杉孝=おおすぎ・たかし)さん(享年66)を
悼んだ。

 たけしは自らの映画監督作のうち10作品で大杉さんを起用。会場では最前列に座ったが、弔辞などは読まず。報道陣の取材に応じず、
帰途に就いた。

 そして同日夜の番組で「おれはいろいろあって、記者会見逃げて帰ってきたけれど、役者って言うか芸人というか、すごい不謹慎だけれど、
一番いいときに死んだんじゃないかなと思うんだよね。すごく不謹慎で失礼だけれど、遺族の方にはすごく失礼かもしれないけれど、
役者とかや芸人っていうのは、いい時でいい最期を迎えるのが一番いいんじゃないかな」と話した。

 さらに「芸人の末路は嫌だなと思うし、一番輝いて忙しくていいときに漣さん、いい思い出でいたって感じがして。それを言っちゃうと
怒られるんだけれど。自分のことを考えれば…。うらやましいって言っちゃえば失礼だけれど、良かったねって言っちゃうね。悲しいっていうのは悲しい。
信じられないってみんな言うけれど、それもそうだけれど、逆に芸人として、大杉漣という人をとらえると。俺の映画にオーディション落ちたら
サラリーマンになるって言って来た、大杉漣さんが「ソナチネ」で当たって、最期の俺の映画の役で死んでいくなんていうのは、
すごい結びつきだと思う。何か、役者の世界からいなくなるっていうのは、悲しいと言うよりでかしたっていうかね。よくやりましたって
いう気になるね」と大杉さんの在りし日を偲び、活躍を称えた。

 たけしは続けて「運動神経いいからね。いろんなことをやったけれど。いろんな人に怒られるかも知れないけれど、良かったんじゃねぇかと
思っちゃうんだよね。逆に自分の方が年上だからね。いつポコッと逝っちゃうかも分からないけれど、こうでありたいっていう風に。
不謹慎だよね」と言葉をかみしめながら話していた。

 1993年の「ソナチネ」から昨年公開の「アウトレイジ 最終章」まで北野映画に欠かせない存在だった。

スポーツ報知
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