伊調(右)へのパワハラが認定されたという栄氏
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レスリング協会副会長でもある至学館大の谷岡学長はどうするのか
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やはりパワハラはあった。レスリング女子で五輪4連覇した伊調馨選手(33)が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラを受けたとする告発状が内閣府に提出された問題で、協会が設置した第三者機関が、複数のパワハラ行為を認定したことが分かった。6日の臨時理事会で報告されるが、栄氏本人はもちろん、パワハラを否定した協会や、協会副会長で至学館大の谷岡郁子(くにこ)学長(63)の責任は免れない。

 協会が設置した弁護士3人で構成する第三者機関が伊調や栄氏らの聞き取りを終えた報告を受け、臨時理事会で対応を協議する。

 聞き取り調査では、伊調が2008年の北京五輪で2連覇後、拠点を東京に移した後の代表合宿で、栄氏に「俺の前でよくレスリングができるな」と言われた行為など、複数の事実をパワハラと認定したもようだ。

 協会はこれまで「伊調選手の練習環境を不当に妨げ、制限した事実はございません」とパワハラ行為を否定するコメントを出しており、栄氏もパワハラに関しては否定しているが、第三者機関はこうした見解を否定した形だ。

 こうなってくると注目されるのが、栄氏がレスリング部監督を務める至学館大の学長で、記者会見で「彼女(伊調)は選手なんですか?」「栄氏はパワーのない人間」などとぶち上げ、大炎上した谷岡氏だ。

 谷岡氏は会見で、パワハラ疑惑を否定し、伊調の練習場所について「私が(練習場所を)使わせるといえば使うことができる」などと発言、大学内で極めて大きなパワーを持っていることをみせつけた。それだけに、栄氏のパワハラが認定されれば、協会副会長としての責任と、大学学長としての監督責任の双方を問われる。自ら進退を決断しなければ収まりがつかなくなることも予想される。

 栄氏をめぐっては、女子選手の手を握る、キスを強要するなどのセクハラ、指導実績のない関係者への助成金支給など、さまざまな疑惑が浮上している。

 内閣府も関係者への聞き取りを進めているほか、衆院厚労委員会でも協会のガバナンスについて田中良生内閣府副大臣が「告発状の内容が事実であれば、ゆゆしき事態、遺憾である。今後聞き取り調査の結果、必要に応じて適切に対応していく」と答弁した。

 第三者機関の報告を受け、協会はどう対応するのか。自浄能力の有無が問われている。

2018.4.6
zakzak
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