兵庫県宝塚市で6日に予定される大相撲の地方巡業「宝塚場所」で、開催市を代表して参加する中川智子市長が
巡業の主催者に対し、男性の首長と同様に土俵上であいさつしたいとの意向を伝え、断られたことが5日、
関係者への取材で分かった。中川市長は土俵下でのあいさつとなり、神戸新聞の取材に「『女性だから』という
理由であれば、おかしい。土俵の上か下かは別として、平等に同じ対応を徹底するよう強く要望する」としている。

4、5日には京都府舞鶴市や姫路市での巡業で、男性市長が土俵に上がった。中川市長は昨年の宝塚場所では
土俵下であいさつしたが、今年は土俵に上がりたいと5日に打診。宝塚市によると、主催する実行委員会側が、
日本相撲協会の親方に確認した上で「相撲の伝統に配慮し、下でお願いします」と回答した。

過去には、女性の太田房江・大阪府知事(当時)が大阪での春場所で、土俵上での知事賞授与を度々希望し、
同協会に拒まれた。今月4日の舞鶴場所では、男性の多々見良三・舞鶴市長が土俵上で倒れ、救命のため
土俵に上がった女性が、場内放送で下りるように促された。同協会は「不適切な対応」と謝罪した。

中川市長は2016年、性的少数者(LGBT)を支援するため、同性カップルをパートナーとして認める「受領証」交付制度を導入。
性差をはじめ人権課題への対応に力を入れている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180405-00000016-kobenext-l28