大相撲春場所4日目(14日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7414)日本相撲協会は4日目の14日、初日から会場に姿をみせず職務を遂行していないと判断している貴乃花親方(45)=元横綱=とのやりとりを初めて公表した。同親方はこの日も欠勤し、欠勤理由を記したファクスを協会に送付。協会はこれを認めず、八角理事長(54)=元横綱北勝海=名で再度出勤を促す文書を同親方に送る。異例の出勤勧告に、事態は緊迫する。全勝は横綱鶴竜(32)ら計5人。

初日から欠勤状態が続く貴乃花親方について、協会がやりとりを初めて公表した。春日野広報部長(55)=元関脇栃乃和歌=は貴乃花親方から欠勤理由を記したファクスがこの日も届いたことを明かし、改めて「役員室への出勤を指示する」と明言した。

貴乃花親方から協会に欠勤理由を記したファクスが初めて届いたのは2日目(12日)。元横綱日馬富士による傷害事件で暴行を受け、3場所ぶりに土俵へ復帰した弟子の十両貴ノ岩(28)について「担当医師等と連絡を取りながら慎重に見極めていく必要がある。(会場に)常時滞在することは極めて難しい」と、同日の部屋のホームページ(HP)にも同様の内容が載った。

貴乃花親方は役員待遇委員として、本場所中は八角理事長ら執行部が詰める「役員室」に常駐する義務がある。協会幹部からは「なおさら(出勤して)弟子の様子をみるべきだ」などと批判の声も挙がっていた。協会では12日のファクスに対して「役員室へ出勤するように理事長名で答えた」(春日野広報部長)。電話が通じず、ファクスで返答したという。

貴乃花親方は場所前直前の9日に貴ノ岩への傷害事件に絡む協会の対応に疑義を訴え、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出。協会との対立構図を再燃させた状況下にある。貴乃花親方からこの日届いたファクスには「体育館(会場のエディオンアリーナ大阪)で柔軟に対応する予定」との文言もあったという。同親方は13日夜にもHPを更新し、「役員室に閉じこもっていては、職務を全うできない」と持論を展開していた。

春日野広報部長は「組織全体で3月場所を運営している以上、(役員室へ)出勤するように指示する。(今回も)理事長名で行う」とした。2度目の出勤勧告。この“最後通告”に、貴乃花親方はどう応じるのか。

ソース/サンスポ
http://www.sanspo.com/sports/news/20180315/sum18031505040005-n1.html