キズナアイ に「バブみ」を感じるネットユーザーも
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「神対応」「推しメン」「黒歴史」「中二病」…一部のネットユーザーに使われていたネットスラングがSNSで広がり一般化、やがては“現代用語”となることも増えた昨今。そんな中、アイドルファンやアニメ好きがよく使う「萌え」の派生として「バブみ」というネット用語が話題となっている。しかも、その“使用法”を巡ってはネットユーザーが男女に分かれて論争を繰り広げるまでに。そもそも『バブみ』の意味とは。そして、ネットスラングの意味が“変化”する理由とは?

■あの“赤い彗星のシャア”も「バブみ」の虜に!?

 「バブみ」とは、今では一般にも認知されるようになった「萌え」の派生形とも言えるネット用語。世話焼きや、包容力やがあったり、“年下”の女性ながら母性を見出せるアニメやゲームの女性キャラに対して、「バブみがある」、またはそれを強く感じる場合には「バブみが高い」といった具合に使用するようだ。相手が年上の女性の場合は単なる「姉萌え」や「マザコン」であるため、「バブみ」とは違うようだ。

 アニメキャラで言うと、『ソードアート・オンライン』の結城明日奈、『機動戦士ガンダム』のララァ・スン、『風の谷のナウシカ』のナウシカなどの名前が上がる。また、『アイドルマスター シンデレラガールズ』に登場する小学生の赤城みりあは、あどけなさと母性が共存したキャラとして「バブみが高い」と人気。昨今注目のバーチャルYouTuber・キズナアイも、普段はアイドルっぽい立ち居振る舞いなのに、時折見せる姉御肌な部分に「バブみ」を感じるのだとか。

 さらに、アニメ内で「バブみ」の虜になってしまった男性キャラもいる。『機動戦士ガンダム』シリーズ屈指の人気キャラ、シャア・アズナブルだ。彼は映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)において、1stガンダムで自分をかばって死んだララァ・スンのことを「ララァ・スンは私の母になってくれたかもしれなかった女性だ!」と、年下のララァに母性を求めていたとまさかの告白。1stガンダム時、シャアは20歳でララァは17歳。当時感じた「バブみ」を14年後の33歳まで引きずっていたわけで、「バブみをこじらせて小惑星を地球に落とそうとする」など、ネットで揶揄されるほど。

 女性に「バブみ」を求めるのはアニメキャラだけにとどまらない。女優の石原さとみ、有村架純はネットユーザーから“母性”を感じると支持され、「なんだろう、有村架純にバブみを感じる…ママ?」「石原さとみに聖母の格好してもらいたい」といった声も。また、卓球選手・福原愛が仲間を支える姿に「バブみ」を感じた人も多く、「伊藤ちゃんに声をかける福原愛さんに完全にバブみを感じた」「試合より福原愛さんから溢れ出るバブみにしか目がいかない」と、その“母性”がネットで注目されたことも。

 ちなみに「バブみ」の“バブ”は、『サザエさん』(フジテレビ系)のイクラちゃんが「バブ―」というように、赤ちゃん言葉からきている。さらに、より強く母性を感じたキャラに対しては、「オギャる」(自分が幼児化する・甘える)なんて言葉まであり、「バブみを感じてオギャる」というようにセットで使われるケースも。

■「バブみ」の意味はどちらが正しい? 男女間で論争に発展

 一方で、女性ネットユーザーは、まったく違う意味で「バブみ」を使用しているのだという。女性は、幼くて可愛らしい男子に母性をくすぐられたり、好みの男性が子どもっぽさを見せた際に「バブみ」と使用している。例えば、平昌オリンピックで銀メダルを獲得したフィギュア男子・宇野昌磨選手は“お眠系男子”と呼ばれ、華麗な氷上の姿と普段の自然体な姿とのギャップが大ウケ。女性ネットユーザーからは「宇野くんほんとバブみ強すぎ」「宇野くんのバブみがえぐくてハマりそう」といった声が多く聞かれた。

 上記のように、男性と女性で全く異なる使われ方をしている「バブみ」だが、以前『マツコの知らない世界』(TBS系)で「バブみ」が紹介された際も、どちらかと言えば女性ネットユーザー視点の意味で説明されたことから、男性側からは「俺の知っているバブみと違う!」「違った意味で定着してしまう」とSNS上で論争に発展。それに対して、小学生キャラにまで“母性”を求める勝手な男たちに、女性たちは反発する声もあった。

>>2以降に続く

オリコン 3/13(火) 9:55
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