日本レスリング協会は8日、都内で理事会を開催し、女子で五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラ行為を受けていたとされる告発状が内閣府に出された問題について報告された。心身衰弱と発表されていた栄氏は体調不良で欠席し、女子W杯(17〜18日、高崎)も休養することが発表された。笹山秀雄・女子強化委員長が指揮を執る。

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 栄氏はW杯について「今の状況では(指揮を執ることに)自信がない」と話していたという。前日に電話した馳浩副会長は会見で「(栄氏は)消え入りそうな声で憔悴(しょうすい)していた」と説明した。

 理事会の冒頭では、福田富昭会長が「大変お騒がせして申し訳ない」と騒動について謝罪。また、協会は倫理委を通じて第三者である弁護士の有田知徳氏、政木道夫氏、須藤修氏に関係者への聞き取り調査を依頼することを決定した。「3名とも協会と利害関係がない」としており、2〜3週間以内に栄氏や伊調から聴取することが見込まれる。告発者に対しては、馳氏は「(選任した)弁護士から連絡がいくので、そこでお話させていただく問題」と聴取は任意であることを強調した。

3/9(金) 5:03配信
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