小学館の「月刊コロコロコミック」(2018年3月号)の問題が拡大の一途を辿っている。

 同誌連載中の漫画『やりすぎ!!! イタズラくん』(作・吉野あすみ)で、モンゴルの英雄チンギス・ハンに対し不適切な描写をしたとして、駐日モンゴル大使館が2月23日に抗議文を掲載するまでに発展したこの問題。すでに複数の大手書店で販売停止の措置もとられている。

もともと歴史上の英雄や有名人に「いたずら」する描写が多かったということで「程度が低すぎる」「子どもが笑えばそれでいいのか」と、作者や編集部に対しての批判は少なくなかったようだ。今回の件もまた「なるべくしてなった」という見方は強い。

「過剰反応しすぎという声もありますが、大使館が動いたのですからこの怒りは相当なもの。逆に日本の歴史上の人物などが海外でバカにされればネットなどで大騒ぎにもなりますし、看過できるものではないでしょうね。他の作品やそのファンは気の毒ですが......。



一部では『とりあえず休刊でいい』という声もあります。最近は部数も『妖怪ウォッチ』の勢いがなくなり下降気味で、100万部を大きく割ってしまっています。今回の問題も"焦り"からきたものなのかどうなのか」(記者)

 確かに冗談抜きの「国際問題」にまで発展しかけている雑誌になってしまったのは事実だ。この作品の打ち切りはほぼ確定だろうが、モンゴルの怒りを抑えるためにも、一時的にでも「休刊」を求める声が出るのは自然である。



長らく少年マンガ雑誌としてトップクラスの位置をキープしていた同誌。ただ、部数的にも社会の目からしても追いつめられている印象だ。

「大晦日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』で、浜田雅功が黒人を風刺したかのような黒塗りのメイクで登場。

『差別的』として、BBCやワシントンポストなどの海外メディアでも報じられる事態に発展したのは記憶に新しいですが、インターネットの普及で世界中に情報が届くようになった今、どんな分野も油断はできないということでしょう。息苦しい反面、世界とつながりやすくなるその利便性で暮らしている以上、否定することも難しいです」(同)

 どうなる「コロコロコミック」。大問題だけに対応が注目される。



2018.02.28
Business Journal
http://biz-journal.jp/gj/2018/02/post_5937.html

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