2018.2.17 05:04

阪神・ロサリオ、右中間へ逆転2ラン!これで実戦3試合連発

 (練習試合、阪神10−1楽天、16日、沖縄・宜野座)今度は右!! 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(28)が楽天との練習試合(宜野座)に「4番・DH」で出場し、1点を追う四回二死三塁の第2打席に右中間へ逆転2ランを放った。これで実戦3試合連発。大砲の一発で打線に火が付いた阪神が10−1で楽天に快勝し、対外試合は2連勝だ。

 向かい合った者、全員をはじき飛ばす。闘えば闘うほど、すごみを増す闘牛だ。いとも簡単に、しかも今度は逆方向へ運んだ。ロサリオが、実戦3戦連発となる右越え逆転2ランを放った。

 「逆方向に打てることは大事なので。意識して練習している」

 気温23度。8000人が詰めかけた宜野座が、4番のひと振りに燃えた。0−1の四回二死三塁。楽天の2番手・池田が投じた外角高め146キロを、逆らわずに一閃。ほれぼれするようなアーチを描いた。右翼芝生席の、花で「めざせ日本一」と記されたエリアの目前にグサリ。4番として“これから目指す場所”を強烈に指し示してみせた。これで実戦4戦で驚異の打率・750、3本塁打、6打点。このパワーなら、浜風が強い甲子園でも期待できそうだ。

 ただ単に流し打ったワケではない。読み切って踏み込んだ一発だ。三振に倒れた1打席目も、本塁打の打席も、外角球のストライク判定に戸惑う仕草があった。だが、即対応。金本監督も「あっち(右)にも打てるし、いろいろ考えているみたいね。ちょっと(ゾーンの)外が広かったやん。広いからこそ、そこを狙ったっていうね」とうなった。

 偵察に来るたび震えさせられてきた巨人・森中スコアラーも、もう身がもたない。「右方向に出ましたね。オープン戦、シーズン入って何本打つんですかね。これだけいいところ見せられてるので、たまには悪いところも見せてくれればいいのに。見せてくれないですね」とうなだれた。

 2打席でゲームを退いた大砲は、意気揚々とサブグラウンドへ。戻ってきたホームランボールにキュキュッとサインすると、ちびっ子ファンにサッとプレゼント。その後は前日も1時間行った特守を35分間に渡って敢行した。ランニングをしようとサブを訪れた銀次ら楽天ナインも、偶然それを目撃。「すげえ…」と口をあんぐりだ。

 「(ストライクと言われた外角球は)少し、ちょっと遠くに見えたけど。審判によっても変わってくる。その後に対応できたのはよかったね」

 たくましく、強く、勤勉さもしなやかさも持ち合わせている。このとんでもない闘牛は間違いなく、虎を頂点まで引っ張り上げる。 (長友孝輔)

広島・玉山スコアラー「2つ、自分の中で『ボールじゃないか』と思った球を(球審に)ストライクと言われて、それが分かったから、ストライクだと思って打ちにいった。打席の中で切り替えられて、しっかりと対応している」

DeNA・東野スコアラー「練習から左方向への打球が多かったので、正直逆方向は弱いと思っていた。あとは変化球への対応をみてみたい。飛距離に関してはウチのロペスよりあるね」

(以下略、全文はソースをご覧ください。)


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