中日松坂が告白、現役続けようか気分めいった時期も
2018年2月10日11時21分 日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201802100000352.html

笑顔でノックを受ける(左から)山井大介、吉見一起、松坂大輔(撮影・前岡正明)
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インタビューに答える松坂(撮影・前岡正明)
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中日松坂大輔投手(37)が日刊スポーツの単独インタビューに応じた。ソフトバンク在籍時の苦しみ、テスト入団で加入した新天地での自信などを存分に語った。

■どっちの方向に進むか分かった

−北谷キャンプでは楽しそうな表情が印象的だ

松坂 それ、すごく言われるんですよね。去年も自分の中では順調に投げていたので、楽しくやっていたと思うんですけどね。去年は去年で僕はいい(状態)と思ってやっていましたから。B班(2軍)でやっていたけど、ブルペンが終わるとAもBも関係なくトレーニングしたので。でも、どうなのかな。何と言えば正しいのか…。今年の方が去年の経験があるので、不安は抱えているかもしれない。不安というか、またやりたくない(失敗したくない)っていう恐怖心が、今年の方があります。去年は(オフも)ウインターリーグでずっと投げていたし、投げることに対しての不安や恐怖心は去年の方がなかったと思います。

−今はブレーキをかけつつ

松坂 口で言うのは簡単。ペースを落とすとかはね。ちょうどいいバランスを保つのは難しいんです。投げない日を作ることに、不安はある。今までしたことがないので。キャンプで、もちろん休みで投げない日はあるけど。クールの中で投げて、休んでというのはなかったので。

−昨秋から自宅のあるボストンで右肩のプログラムをこなしてきた

松坂 ボストンは寒かったのでキャッチボールはしても強くは投げられなかった。年が明けて、ロサンゼルスに行って最初にキャッチボールをしたら、明らかによかった。すごくスムーズに肩が動いてくれたんです。やってきたリハビリはこうつながったんだな、という実感があった。

−自信があった

松坂 昨秋、リハビリがやっとかみ合い出した。それまでは(肩の不調の)原因が分からないので方向性が見えなかった。リハビリの方向性が見えない。どう進んでいったらいいのか、どこを鍛えたらいいのか分からないから、とりあえず手当たり次第に鍛えて。結局(4月に)痛めてから半年かかってしまった。それが分かって、リハビリはこうしていくべきだとやっていったら、もう1カ月でブルペンに入れた。投げ出したのが9月の終わり。10月終わりにはブルペンに入れた。僕の中では、所属チームはどうなるか分からないけど、そこで「来年は投げられる」と思った。自分がどっちの方向に進むか分かっただけで僕はよかった。それはあくまで個人的にで。ホークスからしたら「遅いよ」ですけど。時間はかかってしまったが、来年以降に向けて進む方向が分かっただけで十分よかったなと。あと5カ月くらい早ければなというのは正直あった。本当、申し訳なかったです。

>>2以降に続きます。