藤井聡太五段が昇段後初対局で南九段に大逆転勝利!公式戦初の師弟対決へ
2018年2月5日19時10分 スポーツ報知
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終局後に感想戦を行う藤井聡太五段
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将棋界初の「中学生五段」に昇段した藤井聡太五段(15)が5日、大阪市福島区の関西将棋会館で、王将戦一次予選に臨み、先手の南芳一九段(54)を230手で破った。藤井五段のこれまでの対局で最多手数となった。

今月1日の順位戦C級2組9回戦で梶浦宏孝四段(22)に勝ち、1期抜けでのC級1組への昇級を決め、五段に昇段してから初の対局。デビューからの公式戦最多29連勝で日本列島に名をとどろかせた「藤井四段」からスピード出世した「藤井五段」は、白星スタートを切った。

王将(3期)、棋王(2期)、棋聖(2期)のタイトル計7期獲得経験がある古豪・南九段とは初対戦。その手堅い棋風から“地蔵流”と言われるベテランの美濃囲いをなかなか崩せなかったが、自身の穴熊攻略を許さず、持ち前の終盤力で大逆転を果たした。

持ち時間は各3時間だったが、終局時間が午後7時2分の熱戦に。藤井五段は終局後、「かなり苦しい将棋がずっと続いて…」と、くたびれた表情を何度も見せた。

藤井五段が勝ったため、トーナメント次戦で師匠・杉本昌隆七段(49)との初の公式戦を迎える。杉本七段もこの日、関西将棋会館を訪れ、棋士室でまな弟子の奮闘に注目していたが、師弟対決はファンの熱視線を浴びそうだ。