貴乃花親方の当選に「勝算!」——日本相撲協会の理事候補選の当日になっても、こんな予測記事が出るなか、
結局、親方はわずか「2票」で大敗した。
事前報道で当選ラインは9票とされた。貴乃花親方の「基礎票」は、「自身の1票のみ」から、
一門(無所属含め11票)の約半数の「5票」まで見立ては様々。これに「隠れ貴乃花ファン」の親方らの「浮動票」が集まれば当選はあり得る、
という解説をする専門家も少なくなかったのだが......

翌31日の昼ワイドショー「ゴゴスマ〜GOGO! Smile!〜」(TBS系)では、隠れ貴乃花ファン」の親方らの「浮動票」の動きを分析し、
9票確保も可能と紹介。東京相撲記者クラブ会友の大見信昭氏は「(落選する1人になる可能性が高いのは、貴乃花親方ではなく)山響親方かな」との予想を披露した。

2月1日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)では、相撲に詳しい2人の予想を紹介。元幕内力士の大至さんは、
貴乃花親方の勝率(理事選当選の可能性)は「90%」と見込み、予想得票数は「8票前後」で、「隠れ貴乃花ファン」の親方の多さを指摘した。
先にも名前が出た大見氏の予想は、勝率「60%」で、「8〜9票」は集まっても不思議ではない、とした。

そして投開票当日の2日。サンケイスポーツは裏1面で「貴親方に勝算」「高砂一門 伊勢ケ浜一門切り崩しか」の見出しを立てて報じた。
ネット版見出しでは「貴親方に勝算!」となっていた。

2日の14時ごろから放送が始まった「ゴゴスマ」では、11人の候補親方の名前と、その上に予想得票のブロック(1個が1票)を重ね、
直前予想を展開した。貴乃花親方に6票を積み上げたうえで、まだ10票程度の「流動的な票」があると指摘、
コメントを求められたスポーツライターの小林信也氏は 「この番組を見てると、段々と(貴乃花親方が)当選してくる気になってきましたが...」
と番組の流れを総括しつつ、

「現実的には、本当に当選すれば革命的で、あまり(当選を)期待しない方がよい」と、落選予想を述べた。落選の速報が流れたのは、
それから間もない15時過ぎだった。

落選報道が流れると、ツイッターには

「メディアの予想はどこも貴乃花当選確実!?ちゃうやん(爆笑)」
「メディアの予想って、ほんまにあてにならへんわ」

といった感想もつぶやかれていた。

https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0202/jc_180202_3626442991.html