情報番組がタレントをコメンテーターとして起用するようになって久しいが、その中で異才を放っているのがカンニング竹山(46)だ。炎上を恐れずコメントし、週刊文春編集長相手にも鋭く切り込む。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが、“コメンテーター竹山”の魅力について解説する。

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 1月27日に、トークイベント「カンニング竹山が週刊文春編集長を逆スクープ!」が開催され、ニコニコ生放送などで放送されました。小室哲哉さんの不倫騒動で『週刊文春』への批判が相次ぐ中、そのトップである編集長と対談するのですから当然注目度は高く、竹山さんが芸人コメンテーターのトップであることが証明されました。

 イベントの冒頭で「いろんなプロダクションの人に『頼んだぞ』と言われてきた」と話したように、竹山さん自身、芸能界の代表であることを自覚。「(不倫報道は)もういいんじゃねえか、と思うんですよ」「不倫を扱っても部数伸びないでしょ?」「小室さんの記事で風向きが変わってきたがどう思う」などと切り込んでいました。

 現在、竹山さんは『白熱ライブ ビビット』(TBS系)、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)にコメンテーターとしてレギュラー出演するほか、『アッコにおまかせ』(TBS系)などのさまざまな番組でニュースに対してコメントしています。

 これまでの芸歴や芸風を踏まえると、トーク力を武器にしてきたわけではなく、特に他の芸人より秀でているという印象のない竹山さんが、なぜトップコメンテーターの地位を確立したのか。あらためて考えると、3つの理由が浮かびかがりました。

◆現在のワイドショーには本音で語る人が少ない

 最大の理由は、無難なコメントを避けて本音で語れる希少性。

 最近の印象的なコメントをあげてみると、「『不倫はダメ』と言っている人のほうが気持ち悪い」「相撲協会は貴乃花部屋をつぶしたいんですか」「(妊婦が電車内で出産したことを批判する声に)お前だって母ちゃんから産まれたんだろ。産まれたから悪口言えるんだろうが。それなのに匿名で書き込んでバカの塊ですよ!」「(フジテレビ視聴率低迷の話題に)「そういうことを言うのはバカ。こういうときこそ助けるのが俺たちの使命」と強烈なものばかり。自らへの批判を恐れず、本音で語っている様子が伝わってきます。

以下省略
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180204-00000003-pseven-ent