長く第一線で活躍し続けている内村光良さん。
2017年末の「NHK紅白歌合戦」での名司会ぶりも話題となりました。

「内村さんがすごいのは分かっていたけれど、改めて本当にすごいと思った」と語るお笑い評論家のラリー遠田さんに、
内村光良さんがいつの時代も愛され続ける理由を分析してもらいました。

この年末年始にはさまざまなバラエティー番組が放送されていました。
その中で最もメジャーな番組と言えば、やはり「NHK紅白歌合戦」でしょう。

国民的なヒット曲がほとんどなくなり、CDの売り上げも激減している時代の中で、年々その影響力が弱くなっているとはいえ、
これほど注目度の高い番組は他にありません。毎年その出場歌手や司会者のキャスティングがニュースとして報じられ、
番組自体は安定して30%以上の視聴率をたたき出しています。

2017年の「紅白」の目玉の一つは、総合司会としてウッチャンナンチャンの内村光良さんが起用されたことでしょう。
例年、総合司会はNHKのアナウンサーが務めるのが一般的でした。
芸人がこれを担当するのは、1983年のタモリさん以来34年ぶりのことでした。

いざ蓋を開けてみると、内村さんの司会の安定感は想像以上でした。
初司会にもかかわらず、終始落ち着いた態度でスムーズに進行を務めていました。
安室奈美恵さんが登場する場面では、カメラ目線で安室さんのファンであるイモトアヤコさんにメッセージを送ったり、
ANZEN漫才のみやぞんさんとのやり取りでも仲間として優しい言葉を掛けたり、
NHKなのに民放の番組のように自由に振る舞っていました。

また、以前から「欅坂46にハマっている」と言っていた内村さんは、欅坂46のメンバーとのコラボ企画に挑んでいました。
彼女たちと並んで同じ衣装に身を包み、「不協和音」の曲に乗せて見事なダンスを披露。
パフォーマンスの途中で体調が悪そうだった平手友梨奈さんに「大丈夫!?」と優しく声を掛けているところも映し出されていました。

番組のオープニングでも、ミュージカル風の演出に合わせて、紅組司会の有村架純さん、
白組司会の二宮和也さんとダンスを披露。実にさまになっていて、53歳という年齢を感じさせない動きのキレがありました。

さらに、内村さんがコント番組「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」のキャラクターを演じる場面もあり、縦横無尽に大活躍。
安室さんや桑田佳祐さんなどの大物歌手の存在感にも見劣りしていませんでした。
昨年末の「紅白」は、内村さんの一人舞台だったと言っても過言ではありません。

この大舞台で誰もが納得する結果を残したことで、内村さんの業界内の評価はますます高まったのではないかと思います。
内村さんは「世界の果てまでイッテQ!」「痛快TV スカッとジャパン」「スクール革命!」など
数々の人気番組でMCを務めていて、幅広い世代から支持されています。

共演者が内村さんについて語るとき、必ず出る言葉とは

内村さんの人気の秘密は、何と言ってもその優しさでしょう。
一般の人や共演者が内村さんの魅力を語るときによく出てくるのがこの「優しい」というキーワードです。

そもそも内村さんは、芸人には珍しく話し方が柔らかく、共演者に対してきつく当たることがありません。
芸人であれば、時には笑いのためにあえてきつい言葉を掛けたり、頭をはたいたりすることもあるのが普通ですが、内村さんはほとんどそういうことをしません。
司会をしていても、一歩引いたような目線で、共演者のやることを温かく見守っています。

また、内村さんのコント番組では、エンディングで出演者がそろってコントの収録を振り返るトークをするのがお決まりになっています。
内村さんを囲んで出演者たちがあれこれ語り合う様子は、とてもリラックスしていて楽しそうです。そこには家族のような温かみが感じられます。

以下全文ソースで
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180130-39541883-woman-ent&;p=2