昨年、NPBの公式戦の観客動員は、2513万9463人を記録した。これは実数発表を始めた2005年以降では最多。
2005年は1992万4613人だから、12年で500万人以上増加した。今回は、「観客動員」の数字についていろいろ考えてみる。

昭和の昔、プロ野球の観客動員数は「いい加減な数字」の代表のようだった。私の通った高校では、適当なことをいう奴に
「プロ野球の観客数みたいなこと言うな」と言ったものだ。

後楽園球場の巨人阪神戦は判で押したように「5万人」。でも、実数発表の日本シリーズでは「4万2182人」。そもそも後楽園
球場のキャパは「4万2337人」だったから、5万人も入るはずがないのだ。

同時期のパ・リーグの球場には閑古鳥が鳴いていた。シーズン終盤、順位が決まった後の大阪球場なんか、「1人、2人」と
数えられるくらい少なく、うすら寒い景色が広がっていたが、発表は「1000人」。

翌日、朝刊を見て「俺ら1人を10人くらいに勘定してるんと違うか」と友人と言い合ったものだ。



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