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2017年の『NHK紅白歌合戦』で、最も多くの人が見た歌唱シーンは、2018年9月に引退する安室奈美恵が『Hero』を歌った場面だった。
では安室の次はどのシーンだろうか?

通常「視聴率」とは、(株)ビデオリサーチが調査したものだ。
同社は、番組の平均視聴率と、1分ごとの瞬間視聴率を公表している。

だが、世の中には「毎秒」の視聴データが存在する。
これを見れば、どの歌手のどのシーンで、視聴者が増えたか減ったかが一目瞭然。
芸能プロダクションを戦々恐々とさせる、いわば「第2の視聴率」なのだ。

上のグラフをご覧いただきたい。
上から2番めの折れ線が「ライブ視聴」、つまり、その時間にNHKにチャンネルを合わせて観た人の割合である。
いちばん下の「再生(リーチ)」は、録画再生で観た人の割合。下から2番め、「再生(延べ)」は、録画再生で観た延べ人数の割合だ。
何度も繰り返し観た人がいれば、それだけ「再生(延べ)」は数字が大きくなる。

そして、いちばん上の「ライブ+再生(延べ)」の折れ線が、リアルタイムの視聴と録画再生の合計で、そのシーンがどれだけ見られたかを測るグラフになる。

「ライブ視聴」では、安室が断トツ(23時19分17秒、同35秒、同54秒で30.41%)である。
だが、再生(延べ)の1位は、内村光良と欅坂46のコラボで、欅坂46の平手友梨奈と鈴本美愉、志田愛佳が過呼吸で倒れた瞬間(21時31分46秒)だ。
放送後に話題となり、録画で何度も確認した人が多かったことがわかる。

結果、「ライブ+再生(延べ)」のグラフを見ると、2017年の『紅白』で最も見られたシーンは安室の歌唱で40.85%、次は内村×欅坂46で40.80%なのである。

じつは、この調査をおこなっているのは、東芝映像ソリューション(株)。
従来の視聴率がサンプル調査であるのに対し、こちらはネットに接続された全国52万4000台の東芝テレビ レグザから収集された、テレビ視聴のビッグデータだ(※)。
同社VSクラウド&サービス推進室の片岡秀夫室長が解説する。

「我々は、膨大な量の視聴データをもとに、番組の分析や行動、嗜好などのマーケティングデータを提供しています。たとえばある番組を毎週観ている人がどれだけいるかもわかります。

連続ドラマは、視聴者の8割くらいが毎週観ている人と思われていましたが、実際は3、4割くらいで、あとは入れ替わっています。

同じバラエティ番組を毎週観ている人は1割以下、『イッテQ!』でも3割くらいです。また渋谷区と足立区では、早朝の情報番組を観る人は足立区が圧倒的に多い。足立区民のほうが朝早く出勤するためと推測されます」

すでに大手広告代理店、放送局、スポンサーなどがこのデータを利用しているという。
ビッグデータが、テレビ業界を変える。

※同社はテレビの利用者から視聴ログの収集・使用について許諾を得たテレビのデータのみを収集・使用している。
第三者に提供する場合、個人が特定できない統計値として提供しており、機器1台レベルでのデータ提供はしていない(一部特別な許諾を得た場合を除く)。
テレビメタデータ提供/(株)エム・データ

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180125-00010002-flash-ent

「NHK紅白歌合戦」 激しいパフォーマンスで平手友梨奈らが倒れるハプニング
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欅坂46
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