大みそかの風物詩といっても過言ではない日本テレビ系のバラエティー番組「ガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないスペシャル」が放送以来、絶体絶命のピンチにさらされている。

 コトの発端は「ダウンタウン」の浜田雅功(54)が番組のテーマだった「アメリカンポリス24時」に関連し、エディ・マーフィに扮装した一件。肌を黒く塗りたくった“黒塗りメーク”に対し、放送を見た一部の視聴者から「不愉快」「人種差別だ」と問題視されているのは周知のとおりだ。

 だが、当事者である日テレ側は非難や批判の声に対し、「当初はすぐに沈静化すると高をくくっていたようです。ところが、日を追うごとに高まり続け、最近では放送局だけでなく、出演者もバッシングに遭っている。おまけにスポンサー筋へ直訴する動きまで出ています」(事情通)。

 ガキ使SPに対するバッシングは、ベッキー(33)の出演シーンにも及んだ。ゲス不倫騒動の禊としてタイキックを尻で受け止めるベッキーの姿は、イジメを助長する可能性があるとSNSなどで問題視されている。

■BPO入りは確実も……

 それでも「強気姿勢を崩さない」(前出の事情通)という日テレ。たしかに1月6日放送の完全版でもカットせずに、むしろ放送直後から該当のシーンを流していた。このように世間の逆風にも動じない姿勢を貫くのはなぜかといえば――。

「浜田はあくまでエディの代表作である『ビバリーヒルズ・コップ』の役柄を真似ただけであり、ベッキーもきちんと本人の同意を得た上での罰ゲームだった。制作陣はいずれも“ガキ使”が長年培った経験則から成立した演出だという絶対的自信があるため、今後も謝罪の予定はありません」(日テレ関係者)

 とはいえ、浜田の黒塗りメークは米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が大々的に報じるなどいまだ収束する気配はない。日テレ側も押しの一手で貫き通すのではなく、「ネットテレビ『Hulu』で配信する際には、浜田のシーンはテロップ表記するなど対策を講じている」(前出の日テレ関係者)。

 BPO入りも確実視される中、4年連続年間視聴率3冠王の日テレの判断は吉と出るか、それとも凶と出るか。

ゲンダイ
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写真
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