【前園真聖 ゾノの焦点!】ロシアW杯に臨む日本代表は9月に出場権を獲得して以降、ふがいない試合が続いています。10月の2連戦ではホームで不安定なパフォーマンスを見せ、11月の欧州遠征ではブラジル、ベルギーの強豪国に惨敗。12月の東アジアE―1選手権ではライバル韓国に4失点し、タイトルを逃しました。

 来年6月のW杯本番に向けて不安の募る現状ですが、バヒド・ハリルホジッチ監督は本番で堅守速攻で臨む方針を固めており、戦い方を変えることはないでしょう。あとは個人スキルの高いFW本田圭佑(31=パチューカ)ら“ビッグ3”の復帰で変化をつけたいところですが、劇的にチームを改善してくれそうな選手が一人います。

 それがスペイン1部ヘタフェでプレーするMF柴崎岳(25)です。昨年にJ1鹿島の一員として臨んだクラブW杯で、あのレアル・マドリード(スペイン)からゴールを奪ったように高い決定力があり、攻守のつなぎ役として高い能力があります。タメもつくれるし「パスの名手」として前線に絶妙なボールを送ることも可能です。

 しかも長年の課題となっているFKキッカーとしても有能とあって、日本代表が抱えるさまざまな“弱点”を補ってくれる存在です。今季序盤はケガで戦列を離れていましたが、ようやく復帰。試合にも出始めて好パフォーマンスを見せています。きっとハリルホジッチ監督も期待しているに違いありません。(元日本代表MF)

12/28(木) 16:37配信
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