1998年、バラエティー番組「ASAYAN」(テレビ東京系)出身の5人組「モーニング娘。」がデビューし、大人気となった。
最年少だった福田明日香さん(33)はしかし、翌99年に学業優先を理由にグループを“卒業”。
ファンをがっかりさせたが、最近はたまにテレビで見かけるようになった。
福田さんに改めて、今どうしているのか聞いた。

■昨年離婚してシングルマザーに

福田さんに会ったのは、東急線鵜の木駅から徒歩10分のレンタルスペース。
鏡張りの部屋や防音のきいた小さなピアノ室など全3室。なかなか広い。

「ここでボイストレーニングをやっています。私、最初に入った高校を1年で辞め、17歳で入り直した都立小山台高校の夜間定時制を卒業した後、インストラクターの資格を取り、21歳からカラオケ教室で教え始めたんです。今はフリーでプロ志向の人を対象にしているので、場所が必要で。声を出すには体をほぐさないといけないから、ストレッチもできるこの場所はちょうどいいんです」

福田さん、まずはこう言った。

「あと、『PEACE$TONE』という男性1人、女性3人のボーカルグループでも活動しています。ミーティングやリハーサルをしたり、3〜10分の動画を撮ってユーチューブで配信もしているので、そういう時にも利用しています」

福田さん、6年前に「PEACE$TONE」のasukaとしてクラウンレコードから再デビューしていたのだ。

「これまでアルバム4枚、シングル1枚を出し、自由が丘のライブハウスを中心に活動しています。すっごく楽しいですね」

がんばっているなあ。
ところで、福田さんの周りをちょこちょこと動き回っている女の子は?

「私の娘、2歳です。取材やミーティングの際は連れてきています。託児所に預けることもありますね。以前は近くに住んでいる両親に助けてもらってましたが、母は腰や膝が悪いし、実家はバーラウンジ兼レンタルスペースを経営しているから忙しくて、そうそう頼れないんです」

15年に結婚した会社員の夫とは昨年離婚。
大田区内の築37年2Kのアパートに娘と2人暮らし。
朝6時に起き、夜10時に寝る生活だ。
経済的に厳しく、食費は月1万円で抑え、100円均一の商品を愛用している。

「今年はメディア出演とか配信収入があって、だいぶん楽になりました。娘が『モー娘。』のころの私にそっくり? ですよね! 当時、私は太っているのがコンプレックスで、昔の映像を見るのは恥ずかしかったんです。それがある時、娘にそっくりなことに気づいたら、あれはあれでかわいかったな、と思えるように(笑い)。娘の成長は大きな楽しみ。家に帰って、『ママ〜!』って抱きつかれた時、一番、幸せを感じますね、ハハハ」

■「アイドルに馴染めなかった」

さて、福田さんは中学1年の時、バラエティー番組「ASAYAN」のオーディションに挑戦し、98年、「モーニング娘。」の最年少メンバーとしてデビュー。
大人気となり、日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得し、「NHK紅白歌合戦」に出場した。

「なんですぐに辞めたのか、というのは、自分でもよくわかりません。ただ、そもそも私が受けたのはロックボーカリストのオーディション。アイドルになるとは夢にも思ってなかった。だから、アイドルになったことに馴染めなかったんだろうな、と思います。プライベートがなくなったのもつらかった。でも、それも引退して3年くらいまで。『モー娘。』のみんなや関係者の方々、ファンには感謝しているし、貴重な体験をさせていただいたと思っています。先日、『FNS歌謡祭』で、18年ぶりに当時のメンバー5人が集まって歌ったんです。感慨深く、涙ぐむファンのみなさまを前に、私も泣きそうになりました」

しかし、今はそれぞれ子育て真っ最中。
本番後、飲んで語り合うような時間は取れなかったそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00000001-nkgendai-ent

元モー娘。福田明日香
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『FNS歌謡祭』 モーニング娘。OG
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