15日、来年行われるサッカーW杯ロシア大会・1次リーグを中継する放送局が決まった。NHKと民放各局によるくじ引きの末、初戦(6月19日)のコロンビア戦はNHK、2戦目(25日)のセネガル戦が日テレとNHKのBS1、そして3戦目のポーランド戦(28日)はフジテレビとなった。

 NHKは全64試合のうち、32試合を地上波で中継、BS1では全試合を録画放送し、民放各局も32試合を放送するが、気になるのはその放映権料。前回のブラジル大会で日本は400億円ともいわれる放映権料をFIFAに支払った。民放関係者が言う。

「回を追うごとに放映権料は跳ね上がり、今大会も少なくとも、前回と同等のカネが必要といわれている。ブラジル大会では400億円のうち、NHKが7割、民放各局が3割をそれぞれ負担したといわれています」

 仮に今大会の放映権料を前回同様の400億円とすると、たとえばNHKはW杯のためだけに280億円程度の莫大なカネが必要になる。

「放送すれば必ず視聴率30%、40%を稼ぐ超ドル箱イベントとはいえ、NHKも民放も実際のところは放映権料が大きな負担になっている。3年連続で年間視聴率3冠王の日テレが16年決算で営業利益が減益になったのは、リオ五輪関連の制作費がかさんだからです。スポーツのビッグイベントは多くの広告収入が入る一方で、制作費が非常にかかるのです」(前出の関係者)

 NHKは平成28年度の事業収入は7073億円。放映権料がいかにバカ高いかがわかる。しばらくは受信料の「集金」が厳しくなるかも……。

https://news.nifty.com/article/sports/soccer/12136-432018/