オリックス・金子千尋投手(34)が11日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改交渉を行い、
今季年俸の現状維持で、引き続き球界最高年俸となる5億円(金額は推定)でサイン。年俸について
「責任感はある」と話した大黒柱は、4年契約最終年の来季に向け「最終年だから頑張るのではない。
毎年が勝負。いつも“この試合で終わる”くらいの気持ちで投げています」と覚悟を口にした。

 フル回転したシーズンだった。27試合で12勝8敗、防御率3・47。リーグ3位の184回1/3を投げ、
完投も6を数えた。それでも「2桁勝利はできて良かったけど、目指している数字とは離れて、負け数も多い。
全くと言っていいほど達成感はありません」と厳しい表情に終始した。

 不満は勝率の低さとリーグワーストタイで自身ワーストとなった21被弾。「今のままでは優勝できない。
全ての面で今年以上の数字を残したい。僕の中では14年がキャリアハイ。全てでそれを超える成績を残すことが
できたら、少しでも優勝に近づく。一人だけでは難しいけど、僕はやらなければいけない」。16勝5敗、
防御率1・98で沢村賞、最多勝、最優秀防御率など数々のタイトルを獲得したシーズンを上回ることを目標に掲げた。

 年明けは2年連続で米国カリフォルニア州・ロサンゼルスで自主トレを行う。「肉体は年齢とともに衰えていく。
それに逆らって行ければ」と長いシーズンをフル回転できるだけの土台を整える。入団以来13年間、
優勝の味を知らず、チームも96年を最後に頂点には立っていない。「僕も優勝したいし、ファンの方とも
本当に長い間、優勝という喜びを分かち合えていない。来年こそは優勝したい。したいではなく、
するつもりで1年を戦っていきたい」と言葉に力を込めた。

スポニチ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171211-00000119-spnannex-base