12月9日(日本時間10日)、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われた。

プロ戦績わずか10戦にして、2階級世界王者であり、4度目の防衛戦となる王者・ワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)と、
WBA世界スーパーバンタム級スーパー王者・ギジェルモ・リゴンドー(37=キューバ)の一戦は、6回終了時、棄権により
ロマチェンコのTKO勝利となった。

ボクシングで2大会連続五輪金メダリスト同士の初対決として注目されたこの一戦、究極のテクニック対決とも言われた。
 
会場が満員で埋まり、両者リングイン。

1R、両者どっしり構えるが、リゴンドーの方が前に出てジャブから強い左を出して行く。ロマチェンコは様子を見ながら
軽いパンチで返して行くが、2Rからロマチェンコの手数が増えワンツーをヒットさせるなど優勢に。

以降もロマチェンコは徐々に手数を上げて行き、ヒットを重ねる。そのスピードにリゴンドーはついていけないのか、
時折パンチを出す程度。単発のパンチで終わりがちで、ほぼ防戦一方となる。リゴンドーはクリンチも目立ち、
6Rにはホールドで減点1を取られてしまう。

勝ったロマチェンコは試合後のインタビューで、今回スーパーバンタムから2階級上のスーパーフェザーに挑んだ
リゴンドーに対し「私にとっては大きな勝利ではない、階級の差もあったしね」とコメント。

一方、リゴンドーは「負けたのは手が負傷したから。2Rから痛みがあった。またカムバックする。体重の差は関係ない。
手を痛めただけだ」と2Rから、ほぼ手が出なくなり敗れたことは怪我のためと説明した。

リゴンドーは敗れたことにより現・WBA世界スーパーバンタム級スーパー王者のタイトルは剥奪される。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171210-00000011-gbr-fight