中日の大野雄大投手(29)が10日、ナゴヤドームのスコアボードの名前表示をフルネームの「大野雄大」とすることを
希望した。

 同姓の大野奨太捕手(30)が日本ハムからFA移籍することが9日に決定。「『大野雄』はイヤなんですよ。
3文字は電光掲示板であまりキレイに見えない」と自説を強調した。

 スコアボード表示が変わること自体は「仕方ない」という。
ただ、佛教大時代に同姓のチームメートがいたことからスポーツ紙などで「大野雄」と表示されることが多く、
違和感を覚えていたようだ。「3文字よりはフルネームにしたいです」と語気を強めた。

 前例はある。オリックス・金子千尋投手(34)は同姓選手が加入した2010年に、
主催試合の表示をフルネームに変更。ビジター球場では「金子千」の表記もあったが
「あまり金子千と書かれるのが好きではない。金子千尋で覚えてもらいたい」との理由で、
同姓選手が退団した12年以降も全球場でフルネーム表示を要請した。
西武の高橋光成投手(20)もフルネーム表示を採用している。

 中日OB・山本昌氏(本名・山本昌広)の場合は真逆だ。入団当初は「山本」表示だったが、
同姓選手が入団した1990年から「山本昌」に変更。93年から2年連続最多勝をマークするなど、
3文字表示にしてから一流投手の仲間入りを果たしたため、同姓選手が退団した96年以降も験をかつぎ、
登録名ごと「山本昌」に変えた経緯がある。

 現在は中日編成部員の川井雄太(かわい・ゆうだい)氏は現役時代、登録名を本名の川井進(かわい・すすむ)から
川井雄太、雄太と変更。一部で「大野雄大と紛らわしい」という声も出ていた。
大野は「登録名は大野雄大→雄太→川井雄太と変えて、最後は川井進にします。
でも、読みは『おおの・ゆうだい』でお願いします」と、ジョークで笑わせた。

 エース左腕の願いは、球団に聞き入れられるのだろうか。

http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20171210-OHT1T50202.html