サッカーJ2リーグ戦を4位で終えたアビスパ福岡は26日に、熊本市のえがお健康スタジアムでJ1昇格プレーオフ(PO)の準決勝に臨む。
3〜6位の4チームがJ1昇格の1枠を争うPOはトーナメントで、準決勝、決勝(12月3日)ともにリーグ戦上位チームのホームで行われる規定だ。

福岡の準決勝の相手は5位の東京V。本来、会場は上位福岡の本拠地、福岡市のレベルファイブスタジアム(レベスタ)となるはずだが、
ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)開催に向けた改修工事で使用できない。

◆キックオフは日没の影響を受けにくい午後1時に
 
近隣のJクラブ本拠地で、開催要件を満たすスタジアムを模索。代わって会場となったのが、J2熊本の本拠地えがお健康スタジアムだった。
福岡県内には北九州市にJ3北九州の本拠地、ミクニワールドスタジアム北九州もあるが、こちらは26日にJ3リーグ戦の開催が予定されている。

えがお健康スタジアムにしても熊本の全日程終了後、ラグビーW杯に向けた改修に入っており、現在は照明設備が使えない。
そのためキックオフは日没の影響を受けにくい午後1時となった。

準決勝のもう一つのカード、3位名古屋と6位千葉の試合は、名古屋の本拠地パロマ瑞穂スタジアムで午後4時キックオフ。
準決勝2試合の開始時刻が異なるのは、J1昇格PO導入6年目で初めてのことだ。

◆クラブが異例の声明を発表
 
そんな中、福岡の川森敬史社長は20日、クラブのホームページ上で「九州のサッカーファミリーの皆様へ」と題し、異例の声明を発表した。
「身勝手なお願いと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、プレーオフに挑むアビスパ福岡を九州のクラブのひとつとして、応援して頂けませんでしょうか」(原文まま)と呼び掛けたのだ。 

J2で今季2位となった長崎が初昇格を決めており、現時点で来季、鳥栖と長崎の九州2クラブがJ1に臨むことが決まっている。
声明には「史上初のJ1リーグに九州地区3チームが参戦できるよう、今回のプレーオフは九州代表として戦う覚悟」ともある。地理的に九州の真ん中に位置する熊本での開催を、どうにか追い風に変え、選手を後押ししたい考えだ。

つづく

11/24(金) 11:02配信西日本スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171124-00010011-nishispo-socc&;pos=1