◆大相撲九州場所11日目 ○嘉風(寄り切り)白鵬●(22日・福岡国際センター)

 ただ1人だけ全勝だった横綱白鵬に寄り切りで土をつけた関脇嘉風は、自ら物言いをつけた白鵬が
土俵に上がらない状態で勝ち名乗りを待っている間、
「もう1回やったら絶対に勝つ目はない。だから、それだけは辞めてと思ってた」と祈る心境だったことを
明かした。過去の対戦は1勝15敗。10度目の対戦だった15年9月場所2日目に引き落としで破って以来、
白鵬から2度目の勝利となった。立ち合いでは両手をついて、白鵬が立った瞬間、もろ差しに。
「横綱は当たった後に力を抜いた。『待った』かなと思ったけど、行事の『残った』という声が大きくて
成立したと思った」と嘉風。棒立ちになった白鵬をそのまま一気に寄り切った。

 白鵬の行動には「横綱も納得いってなかったでしょう」と気遣ったが、勝利は譲らなかった。もろ差しについては
「あまり踏み込まず、横綱の上手を取らせないようにいろいろ考えたけど、立ち合いの直前でひらめいた」
と興奮気味に振り返り、「こんな千載一遇の対戦はないっスよ。平幕だったら最高の金星だったのに」と、
にやけ顔が止まらなかった。

スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00000125-sph-spo
支度部屋で笑顔の嘉風
https://amd.c.yimg.jp/amd/20171122-00000125-sph-000-1-view.jpg