中日の福田永将内野手(29)がナゴヤ球場で行われている秋季キャンプ第2クール初日の7日、小笠原道大2軍監督(44)の「特別塾」でしごかれた。
下半身強化に加え、内角球を確実に捉えるため、約1時間にわたって計9種類のメニューで追い込んだ。和製大砲は、年間を通じて主軸として働くためのベースをつくり上げている。

 「小笠原塾」で徹底的に体をいじめた。ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場に福田の絶叫がこだました。「アーッ! アーッ!!」。午後の個別練習では、小笠原2軍監督とのマンツーマントレーニングに「キツイっす…」と弱音も。ハードメニューを消化した後はヘトヘトになっていた。

 バラエティーに富んだ、濃密な時間だった。小笠原2軍監督が渡したのはドッジボールほどの大きさのゴムボール。両腕で大きなボールを抱えるように挟みながら、ティー打撃に取り組んだ。
 狙いは、内角球を確実に捉えられるようにすること。外角の甘い球なら豪快なアーチを描けるが、内角球だとそうはいかない。福田は「インコースが苦手ですね。しっかり捉えられるようにするためです」と意図を説明した。両腕が窮屈な状態ならコンパクトに振るしかない。内角をうまくさばくための意識付けだ。

 続いて、大相撲の横綱土俵入りのように四股を踏み始めた。ほかにも、両足を左右に開いたり閉じたりする動きや、両足を前後に入れ替えながらのジャンプを繰り返した。「下半身の強化ですね。ずっと下半身が弱いので」と福田。もうひとつの課題を克服するためのメニューだった。
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