リーグ最下位22位が確定し、J3降格の可能性があるサッカーJ2ザスパクサツ群馬のゼネラルマネジャー
(GM)を辞任した菅原宏氏(54)が6日、前橋市内で報道陣の取材に応じた。

5日の辞任発表を受け今季の課題を述べるとともに、低迷の理由に「失点の多さ」を第一に挙げた。
さまざまなチャレンジを試みたとしながらも、「プロ意識が足らなかった」などと反省の言葉を口にした。

・体調崩し入院も 低迷で「辞任考えたが言い出せず」
−今季低迷の要因は。
数字でいえば、失点の多さ。森下(仁志)監督と相談してコーチ陣のてこ入れを3度、考えた。
J1、J2で経験が豊富な指導者をリストアップもしたが、僕と同じで、監督も始まった段階の選手、スタッフ全員でいきたいということなった。
そこ(てこ入れをしなかったこと)が原因というわけではないが、僕の中ではチーム全体のディフェンス力と思う。

あとは資金力。ある程度のお金がなければ“設備投資”はできない。
(就任)1年目に1億2000万円を集めた頃から都丸(晃)社長と膝をつき合わせて、いろいろなチャレンジをしたが駄目だった。
2年半(営業に)歩いてみたが、「クサツ」の名前で前橋をはじめ、高崎、伊勢崎、太田で新規(スポンサー)開拓をするのは難しかった。
現場というより、会社としての力も足らなかった。

−自身の責任は。
プロ意識が足らなかったと思う。責任は痛感している。サッカーが好きなファン、ザスパが好きなファン、株主もたくさんいる。
言葉だけと思われるかもしれないが、僕の力がなかったことを反省している。

−今季スタジアムに来たのは2月の開幕戦、アウェー長崎戦のみ。
5月と6月に行けそうな日があったが、実は5月は体調を崩して入院してしまい、外出できなかった。
日本サッカー協会や日本クラブユースサッカー連盟、県サッカー協会の仕事などが重なって行けなかったことも多々あった。

−選手の査定をする仕事があったのでは。
それは監督やコーチ、選手の話を聞けば済む話。僕は森下を信用しているし、エルシオ(コーチ)も信用している。
チーム内の事情をちゃんと聴いていたし、プレーは(インターネットの動画配信で)どこでも見られる。
森下から悪い内容のゲームの後に電話をもらえば次の日の朝に必ず会っていた。試合は絶対に見たし、いろいろな話をしていた。

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