阪神の育成ドラフト1位・石井将希投手(22)=上武大=が指名から一夜明けた27日、ドラフト4位・島田海吏外野手(21)=同=とともに、群馬県庁を表敬訪問。
実家のとんかつ店を繁盛させるべく、1日も早い支配下登録を成し遂げて全国区に名乗りを上げることを誓った。最高の親孝行宣言に父・忠雄さん(65)も大喜びだ。

“とんかつ王子”がやってくる。虎でのサクセスストーリーを願いながら。
阪神が6年ぶりに育成枠で獲得した石井が、心温まる将来の夢を明かした。

「まずは一日も早く支配下登録されることですね」

群馬県庁への表敬訪問終了後。「育成」という決して甘くない現実を直視しつつ、若武者は“その先”にも言及した。

「阪神ファンは熱狂的ですよね。僕が有名になって、父の店に阪神ファンが来てくれれば…」

父の店−。実は石井の父・忠雄さんは、JR高崎駅のほど近くにある創業39年目を誇る「とんかつ若葉」の店主だった。

群馬県内は巨人ファンが圧倒的。ところが、なぜか「若葉」の客は阪神ファンも多い。
行きつけの店の三男坊が突如、タテジマに指名されたものだから、お客さんは大盛り上がりだとか。

で、息子が集客を心配するほどかといえば、そうでもない。近所の常連さんが間断なくやってくる人気店だ。
とんかつ、かきフライ、特製ひれかつ、特製かにコロッケ…。「キャベツも食べ放題です」(上武大・谷口監督)。とにかく、みんな、おいしい。

忠雄さんは日本ハムファンだそうだが、それでもうれしそうだった。

「子供の頃、いつもキャッチボールの相手をしていましたが、中学に行った頃から、とても私では捕球できなくなりまして。
プロへ行きたいという夢がかなって、ホントに良かった。店の心配までしてくれて、ありがたいです」

強豪・桐生第一高出身ながら、甲子園には縁がなかった。巡ってきた憧れの舞台に立つチャンス。
育成から支配下になり、そこで投げまくれば実家はますます繁盛…。“とんかつ王子”の夢は膨らむ。 (上田雅昭)

★関西は縁なく…

父・忠雄さんによると「関西は全く縁がない」。ただ、石井は高校2年から寮生活。大学も4年間、全寮制。
自宅から通える群馬の高校、群馬の大学に進みながら6年間も自宅から離れていた。
そのため「関西へ行こうが、あまり変わりはない」という。
息子がときどきチームメートを連れて店に来たときに料理を振る舞うのが楽しみのひとつだそうだが、プロに入ればめったに来られない。その時、初めて寂しさを感じるかも…。

石井将希(いしい・まさき)

投手。1995(平成7)年7月12日生まれ、22歳。
群馬県高崎市出身。小4から野球を始め、佐野中では軟式野球部に所属。
桐生第一高では1年からベンチ入り。上武大では2年春からリーグ戦に出場。最速145キロ。
持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。

http://news.livedoor.com/article/detail/13811344/
2017年10月28日 5時11分 サンケイスポーツ

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