テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏(年齢非公表)が民放各局の「2017 衆議院選挙特番」を鋭い視点でジャッジした。
ここ近年のデーブ的特番ジャッジでは池上彰氏(67)が司会を務める「池上彰の総選挙ライブ」(テレビ東京)がトップ独走状態だったが、

デーブ氏は「ついにフジテレビが本気になった!」と驚きの声を上げ「もしかしたら池上さんに代わる新キャラクターの登場かも」と新たな“スター”誕生を指摘した。

デーブ氏は「もちろん池上氏のクオリティーは非常に高いんだけどね〜。今回はどれもこれも小手先の工夫に見えてしまうんだよね」と苦言を呈す。

「池上さん及び番組に対する期待値が高いということもあるけど、今回は築いたポジションをキープしにいった番組構成。
正直、スタジオのパネラー陣(峰竜太、宮崎美子、小島瑠璃子ら)のコンビネーションも良くなかった。いまトップの地位にいるんだから、もっと冒険しないといけない。
次回はパネラー陣を一新するとか、スタジオのセットを変えるとかしないと。飽きられちゃうよね」(デーブ氏)。
報道という部分では池上氏の価値は落ちていないものの、番組全体としてはマンネリ化が否めないという。

 一方、デーブ氏が「僕もびっくりだったヨ〜!」と興奮気味に語るのはキャスター・宮根誠司(54)が司会を務める
フジテレビ「FNN選挙特番 ニッポンの決断!2017」だった。
ボクシング世界戦「村田諒太VSエンダム」が行われたために、各局より1時間半遅い午後9時半からのスタートとなったが「村田選手のように良いファイトしたよ! 
カウンターパンチがヒットした感じだね」と評する。

 キーマンとなったのは、デカい体躯にかわいらしい顔がチャームポイントのフジテレビ・反町理報道局解説委員長(53)だ。
BSフジの大人気ニュース番組「プライムニュース」でも編集長を務め、BSフジのBS局トップ獲得に貢献。
“フジテレビ報道の切り札”として、実力を評価されている。

 デーブ氏は「彼は毎週、帯でニュース番組を2時間やっている。あの番組はレベル高いよ。
地上波ではほとんど見ることなかったけど、今回出演したことでフジの本気度もうかがえた。“レア度”があったよね〜。
反町さんは見た目はゆるキャラっぽくてかわいいけど、キャスターとしての実力も高いので、
もしかしたら今後、池上さんに並ぶ選挙特番のスターになるかもよ」と反町キャスターを“ダイヤの原石”と絶賛した。

 そのほか、デーブ氏の目に留まったのはTBS「激突! 与野党大決戦 選挙スタジアム2017」のホラン千秋(29)だった。
「彼女は『Nスタ』(TBS系)で大きく成長したよね。アナウンサー経験ないのにあそこまでできるようになったのはすごいよ」

 テレビ朝日「選挙ステーション2017」は「いつもの報道ステーションみたいで特番感がまったくない。淡々としすぎ」とバッサリ。

日本テレビ「ZERO×選挙2017」は「タレント多すぎてごちゃごちゃしすぎ。又吉さん(直樹、お笑い芸人で作家)はカンペ見すぎじゃない?」と皮肉った。

 最後には「今回の選挙自体、大義がなく、報じる方もボヤ〜ッとして報じにくかったと思う。こういう時は全局テレ東から番組買って、
経費節約したほうが良かったかもね(笑い)」と総括。池上氏の神通力が落ち始めただけに、次回の各局の戦略が楽しみだ。

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