元SMAPメンバーの香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎がジャニーズ事務所を退所してから1カ月が経った。
3人は公式サイトを立ち上げたり、ツイッターのアカウントを取得したりと新たな動きを見せている。
一方で、9月23日限りで香取が16年間司会を務めたテレビ番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)が終了した。
これについてテレ朝の早河洋会長兼務CEOが9月26日の定例会見で、「総合的な判断です。
(視聴率)8%は決して悪くない。よくがんばってくれました」と言ったことも話題を呼んだ。テレビ局関係者が話す。

「23時の時間帯で8%も獲れる番組を終わらせるほど、今のテレビ局に余裕があるのか疑問です。
早河会長の発言は、暗にジャニーズ事務所に気を遣っていることを認めたように感じました」

そんななか、香取が出演する『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)は攻めの姿勢を貫いている。
10月18日の放送では、『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)などで交流の深い萩本欽一が出演した。芸能界関係者が語る。

「欽ちゃんの出方は、業界内で注目されていました。古くからジャニーズのジャニー喜多川社長と付き合いのある欽ちゃんは
、『欽ドン!お友達テレビ』(フジ系)のレギュラーにシブがき隊を入れたり、『欽きらリン530!!』(日テレ系)で
木野正人、中村亘利を融合させたCHA-CHAというグループをつくったりするなど、昔からジャニーズと関係が深かった。
香取もその流れを引き継いで、欽ちゃんの番組に呼ばれるようになった。

ジャニーズに気を遣って、欽ちゃんは退所した香取とはもう共演しないのではないかという噂もありましたが、『おじゃMAP』への出演が決まった。
バラエティ界の大御所である欽ちゃんだから治外法権なのかと思いきや、AbemaTVの香取ら3人の特番には、欽ちゃんと同じ事務所であるキャイ?ンも出演する。
ジャニーズの神通力が落ちているともいえるし、そもそもテレビ局が気を遣い過ぎていただけだったという見方もできます」

●対照的な日テレ

8月に放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日テレ系)では、萩本と香取が司会を務めてきた『仮装大賞』のコーナーが設けられたが、香取は出演せず。

明らかに不自然な扱いに、ネット上では不満の声が渦巻いた。前出のテレビ局関係者が話す。

「日テレは報道番組のキャスターにもジャニーズが絡んでいるし、24時間テレビはジャニーズだらけ。そこに、退所する香取は出せないということだったのでしょう。
その点、フジの『おじゃMAP』は攻めている。
7月19日には、画家への転身や留学の可能性が報道されていた香取の『俺、引退しないから』という発言を放送したし、10月4日には草なぎと共演させた。
そして、18日には欽ちゃんが出演した。日テレのように視聴率が良いと現状を変えづらいが、フジのようにどん底だと思い切れる。
この攻める姿勢が、フジの本来持つ良い部分ですし、視聴率が悪いのだから、これからもどんどん開き直って芸能界の下らない慣習を破っていけば、視聴者が戻ってくると思っています」

ジャニーズに気を遣う日テレ、テレ朝。これまでの慣習を気にせずに攻めるフジ。芸能事務所への忖度は視聴者が最も嫌うこと。
元SMAPへの扱い方が、今後のテレビ局の行方を決めるかもしれない。

http://dailynewsonline.jp/article/1367100/
2017.10.19 20:50 ビジネスジャーナル