落語家の桂文枝が15日、京都市内の各地で開催中の『京都国際映画祭』(きょう15日まで)内で行われた
SDGs(持続可能な開発目標)のPRイベントの映画『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。
それだけや。』(21日公開)の舞台あいさつに参加。ピン芸人・アキラ100%のお盆芸に対する持論を語った。

 同作は、2012年に100周年を迎えた吉本興業が、次の100年へと受け継ぐために、5年の歳月をかけて製作。
笑福亭仁鶴、西川きよし、明石家さんま、ダウンタウンといった大物から気鋭の若手芸人まで全106組
180人の芸人たちに、監督兼インタビュアーの木村祐一が肉薄する。

 この日は桂文珍、月亭八光、月亭八方、桂文枝のエピソードが上映された。文枝は今でも創作落語を作り続けており、
その数は280本となった。「だんだん、そんなことより僕自身を見てもらって、ちょっと笑っていただければ。
もちろん爆笑の方がいいですけど、爆笑をとればいいってもんじゃない。心にキュッと残ればいいというような感じ」
と今の心境を語った。

 また、現在は聞かせる笑いが少なくなっているとも。「R-1(ぐらんぷり)の審査員をやっているときに
(お盆で股間を隠す仕草をしながら)こういう人が出てきたときに何を、どこを審査したらいいのかな、と。
見えないようにする、その技を審査するのか」とアキラ100%の裸芸への疑問を語った。月亭八方も
「笑いとしては、本人が隠しているつもりで見えてて初めて笑いになる」と同調。文枝は「トロフィーを渡すときに
横から見えたんです。いややった」と苦笑いでオチを付けた。最後は木村が「次からは採点不能にしましょ」と
場を収めていた。

 文枝は「落語はストーリーですから」ときっぱり。落語界では6月に桂歌丸が「言っちゃ失礼ですけど裸で
お盆持って出てきて何が芸なんですか。私は違うと思うな」とアキラ100%の芸をばっさり切り捨てるなど重鎮が
物申している。

 この日の舞台あいさつには品川庄司の品川祐、キングコングの梶原雄太、ミキも参加した。

オリコン
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