2020年東京五輪サッカー男子日本代表監督に決まった前J1広島監督の森保一氏(49)が、Jクラブ練習の視察行脚を検討していることが13日、分かった。現在、研修で欧州滞在中の同氏は、今月中に帰国して就任会見。その後、初陣となる12月のアジア6か国参加の国際大会(タイ)に向けて本格的な準備を開始する。11月から選手を直接チェックするため試合だけではなく、練習場にも足を運ぶ“異例”の計画だ。

 12日の就任決定時に「目指すところは当然、メダル獲得」と語った新監督が、精力的に動き出す。「森保さんはクラブの練習を見に行きたい意向を持っているようです」と協会関係者。練習場では試合では分からない代表候補選手の状態や練習内容などがチェック可能で、代表活動に協力してくれるクラブ関係者とのコミュニケーションを深めることができる。クラブの指導法を尊重しながら、関係も密にする―。和を重んじる“森保流”のチームづくりとなりそうだ。

 東京五輪メンバー入りが期待される国内組には、現在U―17W杯(インド)に参加中のFW久保建英(16)=F東京U―18=、所属先でレギュラーとして活躍するJ1柏のDF中山雄太(20)、J2福岡の冨安健洋(18)らタレントも多い。結果が求められる3年後の大舞台に向け、森保氏は映像やリポートだけではなく、自分の足で選手の成長を追っていく。

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