バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は10日の国際親善試合ハイチ戦で3-3ドローに終わり、指揮官は代表チームのパフォーマンスを非難した。同日、隣国の韓国代表も国際親善試合でモロッコに1-3と敗れ、シン・テヨン監督は「惨敗を認める。あまりの低パフォーマンスに驚いた」と失望を露わにしたという。韓国紙「スポーツソウル」が報じた。


 韓国は7日の国際親善試合ロシア戦(モスクワ)で二つのオウンゴールを含め2-4と敗戦。来年6月のワールドカップ(W杯)開催国のロシアに粉砕され、多くの課題を残したなかで批判も巻き起こっていた。スイスに場所を移し、10日にモロッコと対戦したが、開始11分で2失点し、後半早々にも3点目を奪われるなど守備面の不安を露呈。その後、エースFWソン・フンミン(トットナム)がPKを決めて一矢報いたが、1-3で敗れた。

 アジア最終予選で苦戦を強いられ、辛うじて9大会連続のW杯出場権を獲得した韓国。シン・テヨン監督はモロッコ戦後、「惨敗を認める。選手たちの体が重く、パフォーマンスも良くなかった。あまりの低パフォーマンスに驚いた」と語ったという。

 ロシア戦に続き、モロッコ戦でも3バックをテストした韓国だったが、海外遠征2戦7失点の衝撃は大きかった。スポーツソウル紙では「苦肉の策とはいえ、結果はあまりにも凄惨。あまりにも手抜きした。2試合でなんと7失点」と酷評し、さらに「自動ドアのように開いた粗末な守備」と課題も指摘している。

ヒディンク監督論浮上、フランスで接触も…

 アジア最終予選後から韓国では「フース・ヒディンク氏を監督にせよ」との意見が燻っている。韓国メディアによれば、大韓サッカー協会のイ・ヨンス副会長とチョン・ハンジン国際チーム長が、6日にフランスでヒディンク氏と接触。しかし、公式的な役割をこなすのは難しいとの回答を受け、ヒディンク氏は「非公式で韓国代表をサポートする」との意思を明らかにしたという。

 海外遠征の結果を受けて、代表チームへの逆風はさらに強まりそうな気配が漂う。シン・テヨン監督も「このままではなぜワールドカップに行ったのかとなる」と危機感を強めている。韓国は今年に入ってからW杯アジア最終予選を含めて計8試合を行い、シリアに1-0と勝利したものの、1勝3分4敗と満足のいく結果を残せておらず、ロシアW杯に向けて暗雲が漂っている。

10/11(水) 7:30配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171011-00010006-soccermzw-socc