フィギュア「ジャパンOP」フリー14点差 三原と真凜の明暗

 フィギュアスケートの団体戦ジャパンオープン(7日、さいたまスーパーアリーナ)、日本は614・93点で2位に終わった。
注目された女子の三原舞依(18=シスメックス)、本田真凜(16=大阪・関大高)はともにフリーの自己ベストを上回る演技を見せたが、結果は出場6選手中2位と5位。
しかも2人の間には14点以上の差がつき、五輪代表枠を争う2人の明暗が分かれた。優勝は女子世界女王エフゲニア・メドベージェワ(17=ロシア)らの欧州で615・35点だった。

 平昌五輪の女子の代表枠は2つしかない。左股関節疲労骨折からの復帰が遅れているとはいえ、全日本選手権3連覇中のエース宮原知子(19=関大)を“当確”とすれば、残りは1枠。
これを争うと見られるのが、昨季の四大陸選手権を制した三原と今季シニアデビューした本田だ。

 先月のオータム・クラシックでは不本意な出来に終わった三原は、ミスのない演技で非公認ながらも147・83点と日本歴代最高でもある自己ベスト(146・17点)を上回る高得点をマーク。
「演技中に観客席を見るのが目標だった。上の方まで表現が伝わればいいと思った」と課題の表現力向上を意識していたという。

 対する本田は連続ジャンプのミスを終盤でリカバリーしたものの、得点は伸びず133・41点の5位。「ジュニアのころはこの演技で満足していたかもしれないけど、シニアでは通用しない。まだまだだなと思う」と悔しさをのぞかせた。

 会見では反省の言葉ばかりが口をつき「あっ(質問は)良かった点でしたよね」と苦笑いする場面もあったほど。
「自分がノーミスの演技をしたらどんな成績になるのか分からないので、今は目標がない。目標を持たずに楽しめばいいのか、目標を持ったほうがいいのか、これから考えたい」とシニア1年目の難しさも明かした。

 三原も以前は“2年目の怖さ”を口にしていたが「オータム(クラシック)で1試合経験したのでもう大丈夫。怖さはまったくない」。
世界女王のメドベージェワには及ばなかったが、昨季の世界ジュニア女王アリーナ・ザギトワ(15=ロシア)や当面のライバルと見られる本田を抑えての2位で自信を深めたようだ。

 代表選考会を兼ねた全日本選手権(12月、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)までは2か月強。フリーだけでついた14点の差は埋まるのだろうか。

東スポWeb 2017年10月08日 16時30分
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/790201/
画像:会心の演技で国内最高得点をマークした三原
https://www.tokyo-sports.co.jp/wp-content/uploads/2017/10/c70b4f952aab91f18b33cbcd845d9e12-202x300.jpg
本田真凜(16)の参考画像:http://i.imgur.com/NSvXGv2.jpg

<フィギュアスケート:ジャパンオープン2017の結果>
■チーム
1位 615.35 欧州(フェルナンデス、ビチェンコ、メドベージェワ、ザギトワ)
2位 614.93 日本(宇野、織田、三原、本田)
3位 572.95 北米(ネイサン・チェン、アボット、カレン・チェン、長洲未来)

(※これらの得点はすべて参考記録で、公式記録にはなりません)
女子(フリー)
1位 152.08 RUS エフゲーニャ・メドベージェワ
2位 147.83 JPN JPN 三原舞依(※1位メドベと4.25点差)※日本の女子シングル・フリーの歴代最高得点(参考記録)
3位 145.28 RUS アリーナ・ザギトワ
4位 134.69 USA 長洲未来
5位 133.41 JPN 本田真凜(※1位メドベと18.67点差。2位三原と14.42点差。3位ザギトワと11.87点差)※自己ベスト更新(参考記録)
6位 116.32 USA カレン・チェン
https://live-sports.yahoo.co.jp/live/sports/figureskate_all/8138(※男子(フリー)の結果もあります)

>>2-10あたりに、関連スレ)