ノーベル文学賞に決まったカズオ・イシグロ氏。毎年、有力候補に名前が挙がる村上春樹氏とは、互いにファンを“公言”していることでも知られる。

 イシグロ氏は以前、文芸誌のインタビューで、村上氏について「もっとも興味ある作家の1人」と称賛。その理由について、「(村上氏は)国を超えた作家であり、現代文学の中で非常に関心を引く何かを象徴している」と指摘。そのうえで、「(世界中の)人は、日本文化に必ずしも関心がなくても、村上春樹に通じるものを感じる」などと語っていた。

 一方の村上氏も、平成27年にインターネット上に開設した期間限定サイト「村上さんのところ」で、「本が出たら必ずすぐ読むのはカズオ・イシグロと(米作家の)コーマック・マッカーシー」と語るなど、イシグロ氏のファンだということを明らかにしていた。

http://www.sankei.com/life/news/171005/lif1710050041-n1.html