20120110004
なぜ日本は子供を「拘束」するのか。

たとえば日本の「補欠」という概念には驚いた。
100人部員がいたら試合に出られない人間はみんな応援に回ってる。
ブラジルやドイツならチームを4つ作って全員が大会に出られるようにする。
高いレベルの子供たちが、強豪校に入っているから大会に参加することも
できなくなるなんて変な話だ。

学校で部活という時間や施設を利用するのはいい。でもそこで「拘束」する、
他の種目に参加できなくするというのは、あるカラオケ屋に行って一度そこの
会員になったら、もう他の店には入れなくするというのと同じくらい愚かなことだ。


日本では子供に身体の鍛練を叩き込む「体育」と、国際交流も含めた生涯楽しむ
「スポーツ」の区別が付いていない。まず仕事をするところと勉強をするところに
「スポーツ」を求めることが矛盾している。
企業スポーツも「社内体育」でしかない。だから体力がなくなると真っ先にスポーツ
部門を切り捨てる。交際費みたいなものとしか認識していないんだろう。