今季セ・リーグ最下位に終わったヤクルトが来季の1軍投手コーチとして、巨人・尾花高夫投手コーチ(60)の招聘(しょうへい)を
検討していることが3日、分かった。尾花氏は巨人で来季、2年契約の2年目を迎えるが、近日中に巨人と去就について話し合う予定。
その話し合い次第で、ヤクルトが招へいに乗り出す可能性が浮上した。

 小川淳司新監督(60)で出直すヤクルトが、来季の1軍投手コーチとして、尾花氏の招へいを検討していることが明らかになった。

 尾花氏は今季、巨人の1軍投手コーチ。複数の関係者によれば、来季は2年契約の2年目を迎えるが、近日中に巨人と去就について
話し合う予定だという。その話し合い次第で、ヤクルトが招へいに乗り出す可能性が浮上した。

 指導者経験が豊富な尾花氏は、燕投手陣の立て直しに打って付けの人材だ。ヤクルトで現役時代を過ごし、引退後にロッテとヤクルト、
ダイエー(現ソフトバンク)、巨人と投手コーチを歴任。ヤクルトでは1997年、野村克也監督のもと、リーグ優勝と日本一に貢献した。
巨人では2007年から3連覇を達成。10年から2年間は横浜(現DeNA)で監督を務め、13年に巨人に復帰していた。
ヤクルトへの復帰となれば、98年以来20年ぶりとなる。

 今季のヤクルトのチーム防御率はリーグワーストの4・21。2年目右腕の原樹理(3勝11敗)やドラフト2位右腕の星(明大、4勝7敗)が
先発ローテーションに加わって奮闘したものの、小川の8勝がチーム最多。2年連続で2桁勝利投手が現れなかった。

 この日の最終戦(対巨人、神宮)に敗れ、45勝96敗2分けでシーズンを終了。14年以来3年ぶりの最下位に沈んだチームの責任を取り、
すでに真中満監督(46)の退任が決定。伊藤智仁投手コーチ(46)も今季限りで退任することが決まっており、来季のチーフ投手コーチとして、
尾花氏の名前がリストアップされた。チーム防御率3・31でリーグ1位の巨人投手陣を指導したノウハウに期待する。

 ヤクルトの来季監督には、前監督である小川シニアディレクターの再登板が決定。5日にも正式に発表される見込みだ。2018年は
最下位からの巻き返しを図る。

サンスポ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171004-00000036-sanspo-base