24日の競馬中継『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)で、またも「放送事故」が起こってしまったと話題だ。番組ではこの日に行われたレースの模様を中継していたのだが、問題視されたのは中山11Rのオールカマー(G2・芝2200m)だった。

 画面がスタジオから中山競馬場に切り替わり、レースがスタート。第4コーナーでディサイファが外側へわずかに斜行。その直後にいたルージュバックがさらに大きく斜行する事態に発展。数多くの馬が大きな不利を受ける"事件"が発生し、レース後騒動に発展している。だが、放送での事件は最後の直線、ゴール前で発生した。

 直線に入り、トップのマイネルミラノを交わそうと各馬がスパート。後続からステファノスがついに先頭を捉え、見事に差し切ってゴールイン。

と、思いきや、なぜかレースはさらに進むのだ。次の瞬間、いきなり違う角度での映像が流れ、勝ち馬ルージュバックの"本当のゴールイン"の瞬間が映し出された。

 この珍現象に対し、視聴していたと思しきファンからは「ステファノスが勝ったのかと思った」と勝馬を勘違いする者や「撮影ポイントがおかしい」と撮影方法を批判する意見があがっている。

「撮影しているカメラは複数台あると思いますが、それを切り替えるタイミングを間違ってしまったということだと思います。これで肩透かしを食らったファンも多いでしょう。この番組はレース名の表記間違いや馬名の読み間違い、さらに勝ち馬を間違えて伝えてしまうなど、何かとミスが多いです。競馬中継は生放送のため、このようなミスが起こってしまうこともあるでしょう。ですが、多すぎるという声は多いですね」(記者)

またこのレースは「産経賞」、つまりはフジテレビの関連がスポンサーで社杯にも近いレースだ。そこでのまさかの失態に関係者も頭を抱えているのではないだろうか。

「フジテレビは、昨年のスプリングSでは本馬場入場のBGMに乃木坂46の楽曲を起用、さらに同局の塩原恒夫アナウンサーがお得意の『ポエム』で出走馬を紹介と目も当てられないと多くの批判を浴びました。レースを私物化したかのような演出に競馬ファンからの評判も悪く、『放送するな』との過激な声が上がったほどです。にもかかわらず今度は『ほぼ社杯』のレースで痛恨のミスとは......。そろそろ番組の作り方事態を見直したほうがいいのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 フジテレビは10月1日(日)の22時00分から24時40分で今年の凱旋門賞の模様を放送予定だ。こちらも過剰な演出やミスなどが取り沙汰されることが多い。今年こそはレースの内容をわかりやすく、またミスなく放送してもらいたいものだ。

http://biz-journal.jp/i/gj/2017/09/post_4419_entry.html