女優・鈴木砂羽の初演出舞台で、パワハラ問題が騒動になっている。
出演予定だった鳳恵弥が2回目の通し稽古を別の仕事のスケジュールのために欠席したことなどを受け、鳳は鈴木から土下座を強要されたり非人道的な罵声を浴びせられたと自身のブログで主張。
鳳と同じ所属事務所の牧野美千子が、本番2日前に降板する事態に発展した。

公演初日を終えた鈴木は報道陣に対応し、鳳サイドの主張を全面的に否定。
鳳と牧野の所属事務所社長である関口忠相氏はメディアの取材に対し、
その場に立ち会ってはいなかったと前置きした上で、スケジュールは事前にすべて主宰者側に了承を得ていたにもかかわらず、土下座をさせられたことは事実と主張。
真っ向から対立している。

14日にはスポーツニッポンの取材に対し、関口社長は「私の中では収拾はついた」と“終結宣言”をしたが、テレビ局関係者は語る。

「鈴木が所属するホリプロは今、船越英一郎の離婚問題が頭痛の種です。
今では妻・松居一代からのネット上での攻撃も収まっていますが、一時は自身のブログ上で『所属俳優を守るために私を、抹殺しようとする、プロダクション』などとホリプロを公然と批判。
さらに、ホリプロがテレビ各局に対して、松居側の主張を番組内で取り上げないよう要請する文書を送付していたばかりか、
その文書の存在自体も報道しないよう要求していたことが発覚し、“ホリプロの圧力”が話題にもなっています。

そんななかでの今回の砂羽の騒動。
鈴木側がいくらパワハラ行為をした覚えはないと主張しても、業界内でそれをストレートに信用している人などいないですよ。
そもそも、降板女優側が“まったくなかったこと”をデッチ上げて世間に訴えるとは考えにくい。
テレビをはじめとする大手メディアの扱い方は、こぞって鈴木を擁護するトーンですが、
有力事務所であるホリプロがマスコミ各社に要請して、報道を誘導しているという見方が業界内ではもっぱらです」

ちなみに、前出・関口社長は、鈴木のマネージャーから「こういうようなことがあったことに関しては本当に申し訳ない。
私もやり過ぎだと思ったから止めに入りましたし、すみませんでした」と電話で言われたと証言している。

「ホリプロとしては、謝罪すれば芸能界の“暗黙の了解”で丸く収まると考えたのかもしれません」(別のテレビ局関係者)

ちなみに、降板女優側の主張に対して、テレビの情報番組では舞台経験のある俳優などから、「舞台の稽古は人格を否定されることから始まる」
「舞台では当たり前のこと」と鈴木を擁護する声も相次いでいるが、海外赴任や番組プロデューサー経験もあるテレビ局関係者は、こう警鐘を鳴らす。

「海外のエンターテインメント業界の常識からみれば、日本の芸能界のそうした価値観は邪道です。日本の芸能界はあまりにも閉鎖的で時代遅れです」

真相は闇のまま、事態は収束していくのだろうか。

http://dailynewsonline.jp/article/1355473/
2017.09.16 06:40 ビジネスジャーナル