ロシア・ワールドカップ出場を懸けた一戦で、日本代表に0-2と完敗を喫したオーストラリア。
その結果、最終節でもタイに大勝を収めたうえで、サウジアラビア対日本の結果を待たなけれ
ばならないという苦境に追い込まれた。
 
 序盤から日本に主導権を譲ったまま、それを引き戻すことができなかったオーストラリアは、
策に溺れた感もある。実際、指揮官のアンジェ・ポステコグルーは試合後の会見で、「中盤が
全く影響力をもたらせなかった。我々はポゼッションができなかったわけではないが、効果的
ではなかった」と、敗因について述べている。
 
このように為す術なく日本に敗れた“サッカルーズ”に対しては、国内メディアの論調も辛辣さ
が増している。「コンフェデ杯で見せた崇高さの欠片もなく、埼玉の夜をばかばかしいものにし
た」と綴ったのは、豪メディア『SBS』だ。
 
「プレーがあまりに遅く、日本のディフェンスにプレッシャーをかけられなかった」と戦評を記し
た同メディアは、9月5日に行なわれるグループB最終節へ向けて危機感を募らせながら、
“サムライブルー”への切実な想いを明かしている。
 
「西アジアの気候の関係から、メルボルンで行なわれる我々の試合後に幕を開けるサウジア
ラビア対日本。当然、サウジアラビアは試合で何をすべきかを把握したうえで臨むはずだ。
オーストラリアは、タイに大差で勝ち、日本がしっかりと戦ってくれることを願うしかない。日本
人が国の誇りを捨てることはないと思うが……」
 
 2005年にAFC(アジア・サッカー連盟)に加盟してからは、3大会連続でワールドカップ出場を
手にしてきたオーストラリアだが、ここまで窮地に追い込まれることはなかった。SBSは最後に
「5日は神経質な夜を迎えるだろう。ただ、これこそが、我々がアジアに参加した理由である。
真剣な決闘ができるのだから」とまとめている。
 
はたして、オーストラリアは、本大会への切符を奪取できるのか? 運命のタイ戦は日本時間
19時、メルボルンで戦いの火蓋が切って落とされる。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170901-00029481-sdigestw-socc


【順位表】 (勝ち点)と得失点差
1.☆日本(20)+11
2.サウジアラビア(16)+6
――――――――――
3.オーストラリア(16)+4
4.UAE(13)-2
5.イラク(8)-2
6.タイ(2)-17

最終戦9月5日(火)
オーストラリア 19:00 タイ [メルボルン]
サウジアラビア 26:30 日本 [ジッダ]

アジア最終予選は2組の上位2チーム、合計4チームがW杯への出場権を獲得。
各組3位チームはプレーオフを行い、勝者が北中米カリブ海予選の4位チームと残り1枠を争う

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170831-01643579-gekisaka-socc