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2017/08/31(木) 16:25:28.45ID:CAP_USER9サッカーW杯アジア最終予選のオーストラリア戦を控え、記者会見する日本代表のハリルホジッチ監督(30日、埼玉スタジアム)=共同
サッカーW杯アジア最終予選のオーストラリア戦を控え、記者会見する日本代表のハリルホジッチ監督(30日、埼玉スタジアム)=共同
オーストラリアには2つの顔がある。ポステコグルー監督が就任から4年かけてチームに植えつけた、GKからパスを丁寧につないで組み立てるモダンな顔。もう1つは6月のコンフェデレーションズカップで南米王者のチリをもひるませた、相手を削るようなタックルで主導権を手繰り寄せる武闘派の顔である。
衣の下に実は鎧(よろい)を着こんでいる相手は、どちらの顔をどう使い分けてくるのか。いずれにしても日本は冷静に対処する必要がある。
実力は互角、過去の対戦と同じく今回も接戦は必至だ。どんな先発、布陣を組もうとも、3人の交代を戦術的に活用するために先発はフル出場可能なコンディションを持った選手を並べたい。
向こうはMFロギッチ(セルティック)らが強引なドリブルで反則を誘い、セットプレーからゴールを狙うのが常とう手段。となると、自陣ゴール前には守備の高さが必要になる。FWは岡崎(レスター)や乾(エイバル)が好調だが、セットプレー対策を考慮し長身の大迫(ケルン)、原口(ヘルタ)が優先的に使われるのではないか。
実績を買えば、上がり目のMFは香川(ドルトムント)、右FWは本田(パチューカ)だが、今季開幕からクラブで試合にしっかり出ているのは柴崎(ヘタフェ)や武藤(マインツ)らだ。
3バックのオーストラリアは大柄なDF陣が反転力に難があり、揺さぶりに弱い。マーカーを食いつかせて裏を取るのが上手な香川や乾が、大迫をダシにフリックや1タッチの連続攻撃を仕掛ければ、守備を突き破ることは十分可能だろう。
オーストラリアが両翼を下げ、5バックでしっかり守備のブロックを組んだら崩すのは相当難しくなる。レッキー(ヘルタ)ら左右のウイングバックが攻撃に前のめりになった時に、どれだけ鋭く切り返せるか。早めのサイドチェンジやボランチの一気の攻め上がりも欲しい要素になる。
勝ち点16のサウジアラビアが29日にアラブ首長国連邦(UAE)に不覚を取り、日本はオーストラリアに負けても、9月5日のサウジ戦に引き分ければ本大会に出場できることになった。
とはいえ、サウジに引き分けを狙って完遂できるほど日本が器用だとは思えない。星勘定は脇に置き、アジア最高水準の試合を躍動する日本代表に見せてもらいたい。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDH30H61_Q7A830C1UU8002/