0001プエルトリコ ★@無断転載は禁止
2017/08/30(水) 21:30:55.10ID:CAP_USER9C大阪の生え抜き点取り屋
今回の合宿では、27日の初日にハリルホジッチ監督と約5分の“個別面談”。練習では、ボール回しの初期メニューから真剣な表情でボールを蹴った。5対5のミニゲームでシュートを外すと悔しげに叫び声を上げる場面もあり、激しい競争の中で自身の存在をアピールしてきた。
大阪府出身でC大阪の育成組織で育ち、2010年にトップチームに昇格した。世代別の代表に名を連ね、2009年のU−17(17歳以下)W杯ナイジェリア大会、2012年ロンドン五輪を経験した。
日本代表が6大会連続のW杯出場を決めるか否かの大一番で、フル代表の花道に、ようやくたどり着いた。
2015年5月の国内の選手だけを集めた代表候補合宿への招集はあったものの、今回が事実上の“初選出”だ。
普段から試合に向けてテンションを高める熱血漢だけに、「この大一番で呼ばれたことは自分にとってチャンス。ここで生き残らないとダメ。うれしいとか言っている場合じゃない」と並々ならぬ気迫にあふれている。
今季、リーグ得点ランキング2位
今季J1復帰1年目のC大阪で“覚醒”。大きな飛躍を遂げた。J1で14ゴールを挙げて得点ランキング2位。現在リーグ5位で初タイトルを目指すチームの得点源となっている。打点の高いヘディングに加え、加速度のある豪快なドリブル、こぼれ球に素早く反応する嗅覚…。ゴールを呼び込むたくましさには、目を見張るものがある。
元韓国代表MFの経歴を持つC大阪の尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督は「身長があって足元の技術もある選手は、日本にはいないタイプ。健勇にはゴール前に積極的に走り込むことを求めている。点を取れていることは大きな成長だと思う」と評価。2年間追跡してきた日本代表のハリルホジッチ監督は「質が高く、彼自身も進化してきている」と期待を込める。
好調の理由の一つが、苦しみ抜いて喜びを手にしたJ1昇格の経験だ。
C大阪がJ2降格した2015年シーズンはJ1川崎でプレーし、昨季に古巣に復帰した。昨季はチーム得点王の14ゴールを挙げ、シーズン4位でJ1昇格プレーオフを勝ち抜いて悲願を成し遂げた。「プレッシャーもあって今までにない感情があって、それに打ち勝ち、J1昇格ができた。自分の中で自信になった」と実感を込める。
稲本のW杯ゴールにあこがれた
サッカー少年のあこがれがいま、目の前にある。2002年夏、サッカーを始めたぐらいのころに日韓共催のW杯を見たことで、日本代表を目指す夢を抱くようになった。稲本潤一(札幌)のゴールが決め手で、「あれを見て代表になりたいと思った」という。
C大阪OBで現在は強化部門に所属する森島寛晃のプレーも印象に残っているといい、「自分もそういう舞台に立ちたいと思い始めた。テレビの向こうの世界だったけど、そこから芽生えた」と振り返る。
勝利が義務付けられる代表では、センターフォワードとしてゴールに直結する動きが求められる。同じポジションには、海外で実績を挙げるベテランの岡崎慎司(レスター)と、高身長でタイプの似る大迫勇也(ケルン)の2人のライバルがいる。練習から激しい定位置争いを演じてきた。
難敵オーストラリアをホームで倒さなければ、過酷なアウェーでのサウジアラビア戦は困難さが増してくる。新顔の立場は関係ない。勝ち気な大型ストライカーは、「デュエル(決闘=球際の強さ)のところは出していきたい。W杯行きを決めることが一番だし、試合に出て勝利に貢献することが一番」と、輝く瞬間を待っている。
http://www.sankei.com/west/news/170830/wst1708300008-n3.html