昨年8月23日に、息子である高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕されてからもう間もなく1年。テレビでも生中継された会見では取り乱したかのようにも見えたが、やはり“クセ”のある役を演じさせると右に出るものはいない。女優・高畑淳子がテレビドラマ、舞台にと大活躍だ。

 高畑は7月22日に最終話を迎えた連続テレビドラマ『屋根裏の恋人』(東海テレビ)で、息子を溺愛するベリーダンス講師という西條千鶴子役を演じた。姑として主人公と対立し、とある犯罪を引き起こしてしまう血のつながっていない息子を愛しつづけるという過激なキャラクターだ。

 演じる役どころが役どころだけに、引き受けた高畑のメンタルも相当なものだが、視聴者からは「これは高畑淳子しか演じられない」「スゴイよかった。還暦過ぎた女性がここまで妖艶な雰囲気を出せるのか、と感心した」「私生活となんとなく被るところがあるのにあえて引き受けた高畑さんの精神力がすごい」など、大絶賛されている。

 さらに、10月から始まる主演舞台『土佐堀川』の会見では舞台への意気込みを語りつつも、「たくさんの方にご迷惑をかけたことを申し訳なく思っています……が、事実でない報道をご修正にならないことに疑問を感じたりいたしております」と、裕太をめぐる報道の一部が事実でないことを訴えた。

 報道があった当初から、「ハニートラップではないか」といったうわさがささやかれていたが、今でも高畑は世に訴え、問いかける姿勢を崩さない。しかし、昨年9月に示談が成立、話題とされることも減り、やっと落ち着いた時期になぜぶり返すような発言をしたのか? 高畑のコメントを受け、マスコミ各社はさらに取材を強化しているが、まだ確定できるほどの材料はないようだ。

「『屋根裏の恋人』出演を引き受けるまで、バラエティーやドラマなど、テレビ出演は極力控え、舞台に専念していました。しかし8月で騒動から1年となりますし、7月クールの武井咲主演の連続テレビドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)にも出演しています。

 裕太の逮捕後は、母親である彼女が記者会見を行い、事件の責任を取る形になり、だからこそテレビの出演も控えていましたが、やはり女優としての実力、存在感はピカイチ。この1年間、淳子さんにオファーを出すのを我慢したテレビ局は多いですよ。今後も出演作は途切れないと思います」(テレビ局関係者)

 会見では、「言えないことが多かったので、寝る前は架空の人たちに話してるんですが、余計に腹が立つんですよね」とコメントを重ねた高畑。毎晩“一人記者会見”をしていると打ちあけたが、このタイミングで口を開くということは何か思惑があるのだろうか? 高畑母子の動向に注目が集まりそうだ。
(文=編集部)

2017.08.13 ビジネスジャーナル
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