テレビ東京「土曜スペシャル」の人気企画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が、
8日放送の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z(ゼット)第2弾」(後6・30)でリニューアル後2度目の放送を迎える。

今年1月2日放送の第25弾で、第1弾から旅人を務めた俳優の太川陽介(58)と漫画家でタレントの蛭子能収(69)の“名コンビ”が卒業。
3月25日放送の新シリーズからは、俳優の田中要次(53)と芥川賞作家の羽田圭介氏(31)が新たなコンビを組んでいる。

リニューアル後の反響について「賛否両論あった」と語るのは番組を手掛ける同局の越山進プロデューサー。
コンビ変更に対する否定的な意見も寄せられたが、「それはこちらも分かっていたことです」とあらかじめ想定していたことを強調。
「太川さん、蛭子さんと同じものは求めていない。これからです」と “田中&羽田コンビ”が作り出す新たな世界観に期待を寄せている。

2007年10月にスタートした同シリーズ。田中と羽田氏は昨年11月26日放送の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅〜特別編〜」でコンビを組み、台本なし、仕込みなし、アポなしの“ガチンコ旅”に初挑戦した。
同放送内で太川と蛭子の番組卒業が発表されると、3月に田中と羽田氏が“2代目コンビ”となることが決定。番組名も「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」と刷新された。

強面の名俳優と芥川賞作家という“異色”の組み合わせ。越山プロデューサーは、「田中さんは以前、土曜スペシャルで “ガチンコ系”の鉄道旅に出てもらったことがあったんです。
マイペースで、温厚で、過酷なロケでも“ゴネる”ことがない人。バス旅は『あれやりたくない、これやりたくない』と言っていると成立しない番組なので。

羽田さんは、テレビに出ているのを見ていて『変わっている人だな』と感じて、起用したら面白そうだなと思ったのが理由です。
田中さんとコンビを組む相手を俳優やお笑い芸人ではなく、作家の羽田さんにすれば違和感があって面白いかなという狙いもありましたね」とそれぞれの起用理由を語る。

太川と蛭子の絶妙な掛け合いなどが人気となり、旧シリーズ時代から多くのマニアックなファンを持つ“バス旅”。“太川&蛭子コンビ”が愛されていただけに、リニューアル後の反響はさまざまだった。
越山プロデューサーは「反響は賛否両論でしたね。『新しいコンビも面白かった』という意見もありましたけど、『もっと太川さんと蛭子さんを見たかった』という意見もたくさんありました。
太川さんと蛭子さんのコンビによってバス旅はある意味お化け番組になっていたので、人が変わることに対する違和感はありますよね」と率直に語る。

だが、「それはこちらも分かっていたことです」と否定的な声も想定内だったと明かす。「そもそも、リニューアルしたことで必ずしも全部がプラスになるとは僕たちも思っていないんです。
太川さんと蛭子さんは独特の世界観で面白かったですが、あの2人と同じものは求めていません。同じ企画でも違う人間がやれば違う色になるだろうと期待してキャスティングを変えていますから。
良い面も悪い面も当然出てくると思いますけど、それはこれからですよね」と新コンビの未知数の可能性に期待を寄せる。

>>2以降につづく

7/8(土) 8:00配信 スポニチ
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