「さんまのお笑い向上委員会」ネガティブ3要素で視聴者に高い満足
2017年7月7日 18:29
http://m.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/07/07/kiji/20170707s00041000234000c.html
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 最近のバラエティー番組を評する際によく耳にするのが“内輪ウケ”、“多すぎるひな壇芸人”、“うるさい”のネガティブな3要素。一方でこの3つを番組の“強み”にして視聴者から高評価を得ているのがフジテレビの深夜番組「さんまのお笑い向上委員会」(土曜よる11時10分)だ。

 MCの明石家さんまとひな壇に並ぶ若手芸人らとともに、ゲスト芸人を向上させるべく議論を繰り広げるというトークバラエティー。
番組の体裁上は“芸人を向上させる”をテーマに進行するが、その実は本編のほとんどをさんまのオープニングトークに費やしたり、その週のゲストを一度も登場させず次週へまたいだり、番組後半の恒例コーナー通称・閉店ガラガラ(芸人のショートコント披露)が半分以上を占めたりと、テーマはほぼ関係なく、明石家さんまの裁量で自由すぎるトークを展開していく。
そこで繰り広げられる、さんまのお笑いフォーマットに沿ったやりとりや、時には収集がつかないほど芸人が入り乱れる状態はまさに“内輪ウケ”、“多すぎるひな壇芸人”、“うるさい”そのものなのだが、視聴者は“だからこそ面白い”とみている。