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2017/05/23(火) 17:41:54.62ID:CAP_USER9常に気持ちの伝わるプレーでチームをけん引する酒井はボランチ、左右のサイドバックと3つのポジションをこなすが、ここ5試合のうち2試合で左SB、ヴォルフスブルクとの最終節は右SBでプレーした。マルチロールでありながら、SBのスペシャリストとしてのこだわりを持つ酒井。ラスト5試合から日本代表DFの収穫と課題を考える。
4月22日(土) ブンデスリーガ ダルムシュタット戦
試合結果:1-2(負け)
90分(フル出場)
評価:5.5
負ければ降格が決まる最下位のダルムシュタットは昨年12月の対戦でアシストを決めた相手。本拠地で絶対的に勝ち点3が求められる試合だったが、ボランチの酒井とギデオン・ユンクを起点とした攻撃はゴール前でなかなか噛み合ない。その中で37分には酒井が放ったペナルティーエリア手前からのシュートは決まらなかった。
しかし、後半早々にセットプレーからの失点に加え、メルギム・マフライの酒井へのミスパスからカウンターで追加点を奪われた。酒井はトップ下のジェローム・ゴンドーフを無力化し、90分で14本のパスしか出させなかったが、唯一の決定的なパスをゴールにつなげられてしまった格好だ。
結局HSVは後半アディショナルタイムに相手のオウンゴールで1点返すのが精一杯。全体で4番目の走行距離11.8kmを記録紙、諦めずに最後まで攻撃を鼓舞した酒井の雄姿は立派だったが、いい流れの前半に取り切れなかったことが勝負に大きく影響した。
4月30日(日) ブンデスリーガ アウクスブルク戦
試合結果:0-4(負け)
90分(フル出場)
評価:5.0
ギズドル監督が就任してから最悪の試合と言えるかもしれない。ボランチで出場した酒井はアウクスブルクのパワフルなサイド攻撃に引っ張られて自陣バイタルエリアでのプレーが多くなると、相手FWハリル・アルティントップがクロスに飛び出して合わせるフィニッシュに対応できず失点。さらに中盤での味方のミスからカウンターに付いていけずアルティントップに2点目を奪われ、ロングボールが頭上を超える展開から3失点目。最後はセットプレーの裏のカウンターに最後まで酒井が追いかけたが届かなかった。
チーム全体が相手のロングボールを跳ね返せず、そこにボランチの酒井も引っ張られた形ではあるが、攻撃時のビルドアップなどで自分たちのリズムに引き寄せることもできなかった。酒井が直接的に絡んだ失点は最初のゴールだけだが、逆にそこで止めていればその後の試合の流れが変わっていた可能性もある。
5月7日(日) ブンデスリーガ マインツ戦
試合結果:0-0(引分け)
90分(フル出場)
評価:6.0
ギズドル監督になってからは珍しい左サイドバックでの先発で、対面のレビン・オストゥナリをタイトにマークしながら、カウンターに対しては中央付近で武藤嘉紀とジョン・コルドバの2トップにも対応していた。攻撃面では左サイドハーフのフィリップ・コスティッチを後ろから押し出す形でサポートしたが、クロスは1本のみ。日中の暑さもあってか全体の運動量が上がらない中で、走行距離はチーム1の10.84kmを記録し、スプリント回数も26回でトップだったが、ミスパスも18回を記録するなど相手陣内での効果的な仕事につなげることはできなかった。
5月13日(土) ブンデスリーガ シャルケ戦
試合結果:1-1(引分け)
90分(フル出場)
評価:6.5
自動降格の危機も隣り合わせの状況で迎えたアウェーのシャルケ戦で、前節に引き続き左SBを任された。序盤に逆サイドからのクロスで先制される苦しい展開となったが、相手の右サイドで縦に並ぶコケとティロ・ケーラーの深い位置への侵入を食い止めながら、サイドハーフのコスティッチを生かす組み立てで反撃のチャンスを狙った。39分には鋭いクロスでボビー・ウッドのシュートを演出したが、惜しくも同点ゴールにならなかった。
酒井のハードワークを続けながら勝負を諦めない姿勢が実ったのは後半アディショナルタイム。左に流れるウッドをワンツーで飛び出させると、セカンドボールから土壇場での同点ゴールが生まれた。全員でもぎ取った勝ち点1だが、キャプテンの闘志が最後の最後に起点としなり劇的な同点ゴールに結び付いたと言える。