茨城県は3日、茨城空港(小美玉市)の2018年度の利用者(旅客)数が前年度比11・7%増の76万402人となり、過去最高を更新したと発表した。
国内線、国際線ともに過去最高を記録した。10年3月の開港時は苦戦が予想されていたが、これを覆して利用者数は右肩上がりで推移し、
国土交通省が05年に公表した開港4年後の年間需要予測69万5千人を達成した。
1999年度に運輸省(現国交省)が示した予測「開港時80万7千人」を視野に、県は開港10年目となる本年度、さらなる路線誘致や利用促進に力を入れる。
県空港対策課によると、利用者数は国交省東京航空局の確定値。国内線は59万4853人(3・7%増)だった。
スカイマークの定期便数は札幌、神戸、福岡、那覇の4路線、1日計6往復で変わらなかったものの、搭乗率が向上した。
フジドリームエアラインズ(FDA)のチャーター便も過去最多を更新した。
国際線は撤退が相次ぎ1路線となった前年度から一転、台湾便と韓国便が就航し、
既存の上海便と合わせ定期便が計3路線となった。
台湾便は約2年ぶり、韓国便は約7年ぶりに、それぞれ当時と別の格安航空会社(LCC)によって復活した。
国際線利用者数は16万5549人(54・9%増)だった。
開港10年目を迎え、LCCに特化した空港の認知度が上がり、国内線は人気の神戸便や沖縄直行便が定着した。
冬場の札幌便でゴルフ客を誘致するなど、「地道な営業活動の積み重ねが利用者数の底上げにつながっている」(同課)としている。
国際線も年間を通じた誘客に向け、課員らが現地に飛び、関係者との関係構築を図っている。
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