0001鉄チーズ烏 ★2019/02/17(日) 06:54:01.20ID:d5FdmGqA9
勝負の世界は結果がすべてとはいえ、ファンファーレが鳴る前から怨嗟の声が聞こえてくる。JRA(日本中央競馬会)唯一の女性騎手・藤田菜七子(21)が、初のGIレースに騎乗することが決まった。馬主であるDr.コパ氏(71)の寵愛を受けた彼女は、斯界からの妬みを振り切れるだろうか。
***
2月17日、東京競馬場で行われるGIレース・フェブラリーステークスで、藤田は初の大舞台に挑む。
すでに昨年6月に通算31勝を達成した彼女は、GIレースへの騎乗資格を満たすジョッキーとなっていた。ゆえに満を持しての出走、と思うなかれ。
「あくまで権利を有するだけ。GIは時期尚早です」
と、解説するのはさるベテランの競馬記者だ。
「藤田の同期は彼女を含めて6名いましてね。通算勝利数が100で最も多い荻野極(きわむ)騎手はGI経験がありますが、87勝の木幡(こわた)巧也騎手なんてGIIIに1勝するなど活躍しているのに、GIに乗ったことがない。ちなみに、藤田の勝利数は49ですが、彼女を上回る51勝の森裕太朗騎手なんて、GIはおろか重賞さえ走らせて貰えていません」
だからというわけか、取材現場では往々にしてこんな声が聞こえてくるそうだ。
「デビュー当時から、実力は藤田より優れているのに、メディアは彼女しか取り上げてくれない。もっと俺のことも注目して欲しいという男性騎手の鬱憤を感じることはありますね」(同)
■「風水的にも」
そんな彼らの焦燥を煽るのは、今年3月から実施されるJRAのルール改定だ。端的に言えば、女性騎手には永久的に有利なハンデがつくが、現在JRA所属の女性騎手は藤田だけ。つまり彼女を勝たせるための「菜七子ルール」だと揶揄する声も根強い。
さらに、である。今回、藤田が騎乗する「コパノキッキング」の馬主はDr.コパこと小林祥晃氏。以前から自分の馬に藤田を乗せるタニマチ筋として、2人の関係は知られているのだ。
先の記者はこうも言う。
「コパさんは、自分の馬を勝たせるより、“女性初のGIは自分の馬”という称号を得たかったと言われても仕方ない。今回のレースは1600メートルですが、コパさんの馬は1400メートルまでの短距離に強いので騎手の技量がモノを言う。藤田は重賞で人気馬に騎乗したことすらありませんから、経験不足は否めません」
むろん、藤田が所属する根本厩舎の根本康広代表は、
「普段から菜七子は小林さんにお世話になっていますし、騎乗依頼を戴いたことはありがたく思っています。GIは非常に厳しいレースでそう簡単に出られるものではない。そこを信用して頂けたということですから」
と言って庇うばかりだが、当のDr.コパ氏に訊くと、
「菜七子さんにGIはまだ早い、という指摘については正しい見方だと思います。周囲のやっかみも確かにあるのかもしれませんが、コパノキッキングは柔らかく騎乗した時に実力を発揮する馬なんです。菜七子さんは男性に比べると関節が柔らかくて馬との相性はすごくいい。確かに距離は不安要素ですが、枠順が外側になればチャンスはあると思っています」
加えて、風水師ならではのこんな持論を披露する。
「5月の改元が迫る2月は、風水的にも運気が動き出して、新しいこと、初めての試みを行うのにぴったりの時期なんです。菜七子さんにとっても、私の馬にとっても、そして女性騎手としても初めてのGIでしょう。まさに『初』の要素がたくさんありますからね。他の馬とは一線を画すレースになると考えています」
運も実力のうちとはいえ、果たしてビキナーズラックとなりますかどうか……。
「週刊新潮」2019年2月14日号 掲載
2/17(日) 5:58配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190217-00556736-shincho-horse
https://www.dailyshincho.jp/wp-content/uploads/2019/02/1902170558_1-714x476.jpg
https://www.dailyshincho.jp/wp-content/uploads/2019/02/1902170558_2.jpg
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2月17日、東京競馬場で行われるGIレース・フェブラリーステークスで、藤田は初の大舞台に挑む。
すでに昨年6月に通算31勝を達成した彼女は、GIレースへの騎乗資格を満たすジョッキーとなっていた。ゆえに満を持しての出走、と思うなかれ。
「あくまで権利を有するだけ。GIは時期尚早です」
と、解説するのはさるベテランの競馬記者だ。
「藤田の同期は彼女を含めて6名いましてね。通算勝利数が100で最も多い荻野極(きわむ)騎手はGI経験がありますが、87勝の木幡(こわた)巧也騎手なんてGIIIに1勝するなど活躍しているのに、GIに乗ったことがない。ちなみに、藤田の勝利数は49ですが、彼女を上回る51勝の森裕太朗騎手なんて、GIはおろか重賞さえ走らせて貰えていません」
だからというわけか、取材現場では往々にしてこんな声が聞こえてくるそうだ。
「デビュー当時から、実力は藤田より優れているのに、メディアは彼女しか取り上げてくれない。もっと俺のことも注目して欲しいという男性騎手の鬱憤を感じることはありますね」(同)
■「風水的にも」
そんな彼らの焦燥を煽るのは、今年3月から実施されるJRAのルール改定だ。端的に言えば、女性騎手には永久的に有利なハンデがつくが、現在JRA所属の女性騎手は藤田だけ。つまり彼女を勝たせるための「菜七子ルール」だと揶揄する声も根強い。
さらに、である。今回、藤田が騎乗する「コパノキッキング」の馬主はDr.コパこと小林祥晃氏。以前から自分の馬に藤田を乗せるタニマチ筋として、2人の関係は知られているのだ。
先の記者はこうも言う。
「コパさんは、自分の馬を勝たせるより、“女性初のGIは自分の馬”という称号を得たかったと言われても仕方ない。今回のレースは1600メートルですが、コパさんの馬は1400メートルまでの短距離に強いので騎手の技量がモノを言う。藤田は重賞で人気馬に騎乗したことすらありませんから、経験不足は否めません」
むろん、藤田が所属する根本厩舎の根本康広代表は、
「普段から菜七子は小林さんにお世話になっていますし、騎乗依頼を戴いたことはありがたく思っています。GIは非常に厳しいレースでそう簡単に出られるものではない。そこを信用して頂けたということですから」
と言って庇うばかりだが、当のDr.コパ氏に訊くと、
「菜七子さんにGIはまだ早い、という指摘については正しい見方だと思います。周囲のやっかみも確かにあるのかもしれませんが、コパノキッキングは柔らかく騎乗した時に実力を発揮する馬なんです。菜七子さんは男性に比べると関節が柔らかくて馬との相性はすごくいい。確かに距離は不安要素ですが、枠順が外側になればチャンスはあると思っています」
加えて、風水師ならではのこんな持論を披露する。
「5月の改元が迫る2月は、風水的にも運気が動き出して、新しいこと、初めての試みを行うのにぴったりの時期なんです。菜七子さんにとっても、私の馬にとっても、そして女性騎手としても初めてのGIでしょう。まさに『初』の要素がたくさんありますからね。他の馬とは一線を画すレースになると考えています」
運も実力のうちとはいえ、果たしてビキナーズラックとなりますかどうか……。
「週刊新潮」2019年2月14日号 掲載
2/17(日) 5:58配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190217-00556736-shincho-horse
https://www.dailyshincho.jp/wp-content/uploads/2019/02/1902170558_1-714x476.jpg
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