0001Egg ★2018/01/06(土) 17:59:37.78ID:CAP_USER9
昨年11月、プロ野球の第14代コミッショナーに就任した斉藤惇氏(78)が産経新聞のインタビューに応じた。
日本取引所グループ最高経営責任者(CEO)などを歴任した斉藤氏は球界待望の経済界出身者。2020年東京五輪へ向け、市場拡大や新事業展開など手腕が期待される。新シーズンへ向け、「野球を国民のスポーツとして伸ばしていきたい」と抱負を語った。(神田さやか)
みんなが楽しめる東京五輪目指す
−−就任から2カ月近く経過しました
「今は勉強中。野球の歴史を人に聞いたり、本を読んだりしています。外からでは、華やかな野球しか知りませんでしたが(内部に入ると)現実的な姿を見ざるを得ない。まずは、財政的な問題を見たい」
−−野球の課題は
「野球が(スポーツの中で)一番人気なのは間違いありませんが、比率として『野球族』は減っている。野球を国民のスポーツとしてしっかり伸ばしたい」
−−経済界で活躍された経歴から、事業での手腕を期待されている
「私の就任で(みなさんが)事業を考えると思いますが、日本野球機構(NPB)は一般社団法人。収益が目的ではありません。選手も経済的な魅力を感じた方がよいし、小中学生など次世代を担う野球ファンを支援しなければならない。事業で大もうけしようというのではなく、野球を活性化するための原資を稼がないといけません」
−−これまでの経験をNPBでどう生かしますか
「(これまでと)同じ。会社経営は働いている人や関係者をいかに前向きに参加させるか。それができれば、新しい発想も出てくる。現場や熱烈なファンこそ、すばらしい発想を持っています。そういう声を吸収し、スムーズに取り入れる組織をどうつくるかが大事です」
−−野球日本代表「侍ジャパン」というコンテンツの魅力は
「人間はナショナリスティックな国民的感情があります。国際大会に参加して『日本頑張れ』という姿を見せるのは良いことだと思います」
−−米大リーグのように収益を各球団に分配する可能性はありますか
「分配というと聞こえは良いですが、同時に不公正をもたらす可能性もある。努力をして利益を上げた球団とそうではない球団があっても利益は再配分。日本の場合、それでよいのか。一つの考えではありますが、よく検討しなくてはいけません」
−−ファン増加の鍵としてスマートフォンに注目しています
「スマホで音も絵も聞けて見られる時代です。個人が電車の中でもどこでも見られるのは非常に魅力。野球を見る、聞く機会がないと、なかなかファンにはなってくれない。たくさんのサポーターをつくるため、スマホという機能をどう使うかは課題です」
−−地元の熊本県では巨人の元監督、川上哲治氏の実家と隣同士だったそうですね
「川上さんの弟と小学校の同級生で、家族同士でお付き合いがありました。川上さんは、私が小学生のとき、すでに本塁打王。社会人になってから、お話しさせていただく機会がありました」
−−東京五輪に向けて、どう考えていますか
「みんなが楽しめるように漠然と何か仕組まなくてはいけないと思っています。五輪は予算制限があるので、リーズナブルな資金で成功裏に終える方法を関係者と一緒に考えたいです」
◇
【プロフィル】斉藤惇
さいとう・あつし 熊本県出身。慶大を卒業後、1963年、野村証券に入社。副社長、産業再生機構社長、東京証券取引所社長などを経て、2013年1月から15年6月まで、日本取引所グループ最高経営責任者(CEO)を務めた。昨年7月、日本野球機構のコミッショナー顧問に就任し、11月からコミッショナー。78歳。
2018.1.6 10:09産経新聞
http://www.sankei.com/smp/sports/news/180106/spo1801060016-s1.html
写真
http://www.sankei.com/images/news/180106/spo1801060016-n1.jpg
日本取引所グループ最高経営責任者(CEO)などを歴任した斉藤氏は球界待望の経済界出身者。2020年東京五輪へ向け、市場拡大や新事業展開など手腕が期待される。新シーズンへ向け、「野球を国民のスポーツとして伸ばしていきたい」と抱負を語った。(神田さやか)
みんなが楽しめる東京五輪目指す
−−就任から2カ月近く経過しました
「今は勉強中。野球の歴史を人に聞いたり、本を読んだりしています。外からでは、華やかな野球しか知りませんでしたが(内部に入ると)現実的な姿を見ざるを得ない。まずは、財政的な問題を見たい」
−−野球の課題は
「野球が(スポーツの中で)一番人気なのは間違いありませんが、比率として『野球族』は減っている。野球を国民のスポーツとしてしっかり伸ばしたい」
−−経済界で活躍された経歴から、事業での手腕を期待されている
「私の就任で(みなさんが)事業を考えると思いますが、日本野球機構(NPB)は一般社団法人。収益が目的ではありません。選手も経済的な魅力を感じた方がよいし、小中学生など次世代を担う野球ファンを支援しなければならない。事業で大もうけしようというのではなく、野球を活性化するための原資を稼がないといけません」
−−これまでの経験をNPBでどう生かしますか
「(これまでと)同じ。会社経営は働いている人や関係者をいかに前向きに参加させるか。それができれば、新しい発想も出てくる。現場や熱烈なファンこそ、すばらしい発想を持っています。そういう声を吸収し、スムーズに取り入れる組織をどうつくるかが大事です」
−−野球日本代表「侍ジャパン」というコンテンツの魅力は
「人間はナショナリスティックな国民的感情があります。国際大会に参加して『日本頑張れ』という姿を見せるのは良いことだと思います」
−−米大リーグのように収益を各球団に分配する可能性はありますか
「分配というと聞こえは良いですが、同時に不公正をもたらす可能性もある。努力をして利益を上げた球団とそうではない球団があっても利益は再配分。日本の場合、それでよいのか。一つの考えではありますが、よく検討しなくてはいけません」
−−ファン増加の鍵としてスマートフォンに注目しています
「スマホで音も絵も聞けて見られる時代です。個人が電車の中でもどこでも見られるのは非常に魅力。野球を見る、聞く機会がないと、なかなかファンにはなってくれない。たくさんのサポーターをつくるため、スマホという機能をどう使うかは課題です」
−−地元の熊本県では巨人の元監督、川上哲治氏の実家と隣同士だったそうですね
「川上さんの弟と小学校の同級生で、家族同士でお付き合いがありました。川上さんは、私が小学生のとき、すでに本塁打王。社会人になってから、お話しさせていただく機会がありました」
−−東京五輪に向けて、どう考えていますか
「みんなが楽しめるように漠然と何か仕組まなくてはいけないと思っています。五輪は予算制限があるので、リーズナブルな資金で成功裏に終える方法を関係者と一緒に考えたいです」
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【プロフィル】斉藤惇
さいとう・あつし 熊本県出身。慶大を卒業後、1963年、野村証券に入社。副社長、産業再生機構社長、東京証券取引所社長などを経て、2013年1月から15年6月まで、日本取引所グループ最高経営責任者(CEO)を務めた。昨年7月、日本野球機構のコミッショナー顧問に就任し、11月からコミッショナー。78歳。
2018.1.6 10:09産経新聞
http://www.sankei.com/smp/sports/news/180106/spo1801060016-s1.html
写真
http://www.sankei.com/images/news/180106/spo1801060016-n1.jpg