これからの大麻の話をしよう
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/taniguchi/202106/570918.html
連載では繰り返し(違法)薬物の問題について問題提起をしてきた。
覚醒剤、ブロン、ベンゾジアゼピン、鎮痛薬などを取り上げ、
(狭義の)麻薬についてはタイのメサドン療法や寺で実施されている特殊な治療について紹介したこともある。
今回のテーマは「大麻」。
依存症に詳しい英国のジャーナリスト、ヨハン・ハリ氏が最近上梓した『麻薬と人間 100年の物語』では、
日本は大麻よりも覚醒剤を摂取する人口が多いまれな国と述べられている。
また、薬物に詳しい心理学者の原田隆之氏の著書『あなたもきっと依存症「快と不安」の病』でも、
日本では大麻よりも覚醒剤がまん延していると指摘されている。
だが、僕は彼らのこの指摘は事実ではないと思っている。
検挙されないから正確な実態が把握できていないだけで、
実際には若者を中心としたかなりの日本人が大麻を使用しているのは間違いない、と僕は思っている。
僕の印象としては日本人の大麻使用者は少なくとも覚醒剤の10倍以上にはなる。